西安郊外
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西安郊外の地図
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西安駅
西安駅に定刻の7:02に到着。飲みかけの水のペットボトルをジャケットのポケットに差し込んで下車。西安駅を出てもガイドさんがいない。我友がガイドさんを探しに行って私が一人のとき後ろから水を抜かれる。なにをするんだと振り向くと路上生活者の老女が「食事なので水が必要だ」、と言っている。
この町は気をつけないといけない。まあ水で済んだから良かったが。
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麗山
駅のコーヒー店の前でようやくガイドさんと合流。ガイドさんはまた女子学生だ。ガイドさんは我々を引き連れて西安の城壁内に奥深く入っていった。つまり旅行社の近くまで歩かされたということ。確かに西安も他の中国の諸都市と同様に車が多く、駅まで車で向かえにこれないようだ。
ようやくツアー客も揃い兵馬俑のある郊外の東域へ向かう。途中西安地下鉄の工事現場がある。確かにこれだけ車が多いと市内は交通麻痺状態。
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驪山から
まずはオプショナルツアーの驪山へ。入山料:45元、ロープウェイ登り:35元(下り:30元,往復:60元)。
ロープウェイで上まで登ると西安郊外が見渡せる。
いったいここには何があるの?なんとここから歩いて下山するとのこと。下山しながら途中の歴史的モニュメントを楽しむというもの。
下山途中、午後から観光する華清池の全貌を上から眺めることができる。
なお看板によると、驪山の夕焼けは非常に明るく関中八景の一つとのこと。それは「特定の時間、環境条件で春夏秋冬均一に出現するが、夏が大半をしめる(現地の看板より、一部意味不明)」とのこと。全部日訳しようと思ったが余りにも旧体字が多く断念。途中「晩照亭(夕焼亭)」、そして全国第二重要文物保護単位の「西安事変旧跡」である「兵諫亭」がある。
兵諫亭紹介
「兵諫亭」は驪山西の綉嶺虎班石にあり、張学良、楊虎城2名の将軍が蒋介石に抗日を進めた不朽の功績を標識している。
1931年「918事変」後我が国国土は絶え間なく日本帝国主義の侵略にあい、民族滅亡が目前に迫り、声高まる強大な群集の抗日運動、勇ましく壮烈な抗日ゲリラに対して、蒋介石は「外を退けるためにはまず国を安定させるべき」という間違った政策をかたくなに堅持しつづけた。1936年10月、12月の2度にわたって共産党の鎮圧作戦で自ら二度西安に赴く。
彼は北東軍と第17路軍隊を指揮する張、轅に対して赤軍を攻めさせた。危機に瀕する国家を救うため、内戦を止め抗日のために連合することを2人の将軍は西安、洛陽、臨潼で蒋介石に提案しに行ったがそれは拒絶された。
愛国心から2人は西安事変を起こした。
1936年12月12日の早朝北東軍は一気に華清池を取り囲み、軍隊警察と蒋介石の守衛を排除した。銃声を聞いた蒋介石は五間庁を抜け出し虎班石の傍らの石の隙間に隠れた。軍隊は即座に山を捜索し蒋介石を見つけた。こうして蒋介石は山を降り西安まで護送される。張,楊,共産党の代表,南京政府との交渉によって蒋介石は最終的に日本の侵略に対する抵抗を統一する提案を受け入れた。
この西安事変はとても平和的に収められたので、それは、10年間続いた内戦を終結させ、中国共産党と国民党の間の軍事協力関係を促進し、抗日運動を維持する強い政治的な組織を敷いた。
その事変以降、この記念碑は1946年に設立された。これは1986年に正式に「兵諫亭」と命名された。
現地の看板の日訳
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兵諌亭
日本はひどいことをしたもんだと思う反面、日本帝国主義がかって存在しそれが滅亡することによって結果としてアジアを開放し世界の帝国主義を終わらせたという歴史的意義も大きいと思う。
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藍田玉 ともあれここの露店で我友は藍田玉のブレスレット(60元)を購入。こんな所で買うと高いから夜市で買ったらと勧めたが仕方が無い。
途中藍田玉の展示販売所(上の写真)へ立ち寄る。ツアーの他のメンバーはここで200元のブレスレットを購入。その後バスの中で我友が驪山で購入したブレスレッドと比較。全く同じ。しかし中国人は騙されてもあまり気にしないようだ。少なくとも我友は多少得した様子。なお我友がこの店の職員に驪山で60元で購入したブレスレッドをいくらだと思うか?と聞いたところ「これは高級品で200元は下らない」と言われたそうで相当気を良くしていたが。。。
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秦陵地宮
秦陵地宮は「千古一帝」の秦始皇帝陵の西側にあり16,600uで建築面積は4500uを占める。高さは25.7mで内地下は8.7m。秦陵地下宮殿は上下二階である。横剖縦貫手法によって秦始皇帝陵園地の容貌と地宮を再現したもの。つまり秦時代の都を再現したものということ。イミテーションとは言えなかな見ごたえが有る。
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秦始皇陵
その後もう一つのオプショナルツアーの秦始皇(始皇帝)陵へ。
ここは世界文化遺産。ただ正面を入ると大きな丘陵があり階段が頂上まで続いているだけ。我々は登るのが大変なので陵の回りを専用バスで回る(8元)。但し陵の回りを回っても陵の入口が有るぐらいで、何も見るべきものは無い。
秦始皇帝陵紹介
秦始皇陵はその規模が大きく、埋蔵が豊富で、地宮が奥深く、陪葬品の美しさが絶倫で、世界級の文物の宝庫と称されます。1961年国務院によって第一期重点保護単位として公布されました。1987年連合国ユネスコにより世界文化遺産に登録され、2002年AAAA級旅行名所に指定されました。
観光客に秦の文化を味わって、王者の意気を悟り、軍隊の威力を体験していただくために、毎日決まった回数「秦陵大祭典」野外公演を上演いたします。
文祭、舞祭、秦風浩蕩の3章を通して、大秦の歌舞のあでやかさ、秦軍の威力と壮観さ、さらに秦皇帝の神秘で厳かな弔いのシーンを再現します。
チケットの日訳
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興旺美食苑
さてようやく楽しみにしていた昼食。これが西安名物のビャンビャン麺。麺幅が非常に広く、振るとビャンビャンという音がすることが名前の由来。一皿40元だが2人ならこれで十分(3〜4人分である)。食事をした興旺美食苑からバスに戻る途中ツアーメンバーのご老人が倒れる。
それでここからバスに乗らずに兵馬俑博物館に歩いていくことになった。
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兵馬俑博物館
駐車場側の入口から兵馬俑博物館まではまた専用のバスがある(5元)。実は後でわかったのだがこのバスに無理して乗らなくても別の入口から入れば良い。実は私は兵馬俑博物館に来るのは2回目。建物が博物館というより体育館なので「兵馬俑体育館」と冗談で我友に言ったら「博物館」でしょ(!)怒られてしまった。
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兵馬俑博物館一号坑
秦兵馬俑は秦始皇陵園の中の大型従葬坑で秦始皇陵の東側1.5kmの所にある。
歴史文献中で未記録で、まるで秦始皇の生前、城外に駐屯した宿衛軍の象徴のようだ。一号坑は1974年3月農民が井戸を掘っていたとき発見されたもので、すぐに発掘が開始された。1979年10月1日原遺跡の上に展覧ホールを建築し外部に対して開放した。
一号坑は地下式土木構造建築で,東西230m,南北幅62m,中に陶俑陶馬が6000余りある。兵馬俑の造形は生き生きと真に迫り中国の彫塑史上燦然と光っている。「世界の第八奇蹟」との誉れを受け、人類の文化遺産の中でとりわけ貴重な財産である、古代の中国の政治、軍事、科学、芸術の研究にあたって、すべてにおき重要な価値があり、中国の古代の労働人民の英知と才能の結晶である。
現地の『前言』の看板の日訳
これが有名な兵馬俑一号坑。普段人物入りの写真しか撮らない我友が久しぶりに風景のみの写真を撮っていた。
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兵馬俑三号坑
一号坑の裏から出ると三号坑の裏から入ることになる。
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兵馬俑二号坑
ここはまだ発掘が殆ど進んでいない。
※入場券は90元だが各坑に入るたび検札器に通さないといけないため無くさないように。。
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兵馬俑二号坑の見学が終わると、展示館を見学して出口へ。出口から駐車場までは新しい土産物店街を抜けていく(何故か帰りは園内バスが無い。)。我友がまた土産物屋さんでブレスレッドの藍田玉の吟味。今度は50元で4つ購入。
店員にこれは偽物ではないか?というと店員はブレスレッド二つを擦り合わせて「ほら臭いがしないでしょ」と言う。
バスに戻りツアーメンバーが買ったブレスレッドは我友の10元から最高250元まで。どれを見ても模様も重さも同じ。
車内でツアーメンバーがブレスレッドを擦り合せ私のは本物と主張していたが、私は1元の水のペットボテル2つを擦り合わせて「ペットボトルでさえ擦っても匂いがしないけど、、」と言ってみた。
所詮彼らにとっては土産物であり本物であろうと偽物であろう大差が無いよう。そもそも藍田玉はどれだけの価値があるものなのだろうか?
我友に「大連に帰って友達にこの10元のブレスレッドを250元したと言ってもわからないじゃない?」と言っておいたが。
そして次の観光地華清池に向う。
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華清池
華清池は、唐の玄宗皇帝が楊貴妃と過したスパ「唐華清宮」を基に作られた庭園。西安事件の舞台となったことでも有名。園内には楊貴妃の像もあり、それを背景に記念撮影をするご婦人の観光客が多い。
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海棠湯
楊貴妃専用のお風呂。この他に(唐の玄宗専用の)蓮花湯、(唐の太宗専用の)星辰湯、尚食湯等のプールがあり唐時代の大スパランドである。
この園内に潤沢な湯を供給する源泉がある。
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尚食湯
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五間庁
尚食湯は、唐の時代に作られ配膳係や皇帝の身の回りの世話をする人たちが使った風呂場で、湯船は石で二つの部分に隔てられ設計が非常に綿密周到とのこと(左写真)。
ここが西安事変が勃発したとき蒋介石が逃げ出した「五間庁」(上写真)。
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華清池紹介
華清池は西安の臨潼区にあり唐華清宮の旧跡の上に建てられた。
南に驪山、北に渭水を望み西安から東に30kmの所に有る。
文化資源が豊富で、自然は風向秀美で全国で有名な風景旅行地となっている。
1982年に華清池は全国第一の重点風景名勝区となり、同年2月西安事変の「五間庁」は全国第二重点文物保護単位となった。
1996年国務院は華清宮を全国重点文物保護単位とする公布が出され、清華池はAAAAA級旅名所に指定された。
2008年国家文化創意産業模範基地となり、全国文明名所創建の先進単位に指定された。
中国初の大型歴史劇『長恨歌』は毎年4月〜10月華清池で盛大に演出される。
チケットの日訳
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私が少し遅れて「華清池」の出口を出るとまた我友はブレスレッドを買ってくれとしつこく付きまとう女性とブレスレッドの価格交渉をしている。いったいいくつ購入すると気が済むのでしょう?結局10元でいくつか購入していた。
結論は西安の藍田玉のブレスレッドは10元が妥当な価値。おかげで我友の鞄は石だらけで相当重くなった。
さてツアーが終りホテルまで送ってもらった。今回のホテルは環城北路にある東波飯店。よほどここは車が混雑するのか、
北関正街でバスから降ろされ、ガイドさんについてかなり歩いて到着。ガイドさんがこのホテルは少し古いと言っていた。
ツアーで押さえているのは一泊だけだが一日延長したらなんと一人80元。これが二星級もしくは同等?
ホテルはお湯も出て問題はとりあえずない。浴室の戸が閉まらない等の問題はあるが一人なので関係ない。
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このホテルに二泊することもあり大洗濯。洗面所で洗うとどの服も砂だらけ。
そして明後日に空港に向うためのバス乗場を確認するために市内へ。
このホテルから西安駅は比較的近く、駅まで歩いて行き、駅の係員に空港行バス乗場はどこかと聞くと、解放飯店の前からと言われる。
あまり当てにならないので、とりあえずそのホテルのドアマンに空港行きのバスはここからかと聞くと、昔はここ、でも今は違うとのことで、解放路を南下した龍海の前と言う。龍海大酒店に着いてフロントで空港行のバスここからかと聞くと「ここからで7時から21時(?)まで毎時0分に一本ある」とのこと。当日あせらないためにも中国では必ず事前に空港行のバス乗場を調べておかないといけない。
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東新町夜市
そして日本のガイドブックを参考に東新町夜市にタクシーで向う(実は歩いてもしれていると思っていたのだが我友はタクシーが大好き)。ここはウルムチの「五一星光夜市」、敦煌の「沙州夜市」に比べたらだいぶ見劣りする。翌日行く鼓楼裏の西羊市街の方がお勧めである。
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御当地料理
西安の御当地料理は、白いスープで煮た魚と唐辛子で炒めた料理。我友はこの唐辛子の料理は辛くてとても食べられないと
言った。ここはもう四川省に近く四川料理のような辛い料理が多いのでは?
食事を終えタクシーで東波飯店に戻る。近所のスーパーで而狗頭(白酒)二本と水等を買い各自の部屋へ。。
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参考 西安から烏魯木齊までの時刻表(2010年5月)
車次(番) | 始発 | 西安 | 蘭州 | 嘉峪関 | 敦煌 | 柳園 | 烏魯木齊 | 終点 |
1085 | 済南 | 0:36 | 8:36 | 18:11 | ⇒⇒ | 22:40 | 9:10 | |
1351/1354 | 連雲港東 | 2:17 | 12:58 | 1:52 | ⇒⇒ | 6:00 | 17:00 | |
T151 | 北京西 | 3:18 | 10:15 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 西寧 |
K43A | 北京 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 19:54 | | | | |
7507 | 武威南 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 20:42 | | | | |
T197 | 鄭州 | 3:42 | 10:38 | 19:02 | ⇒⇒ | 22:11 | 7:25 | |
1045 | 商丘 | 4:08 | 12:22 | 22:49 | ⇒⇒ | 3:01 | 13:52 | |
K376/K377 | 上海 | 4:54 | 13:00 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 西寧 |
K861/K864 | 武漢 | 5:05 | 14:00 | | | | | |
T112/T113 | 杭州 | 5:23 | 12:22 | | | | | |
K542/K543 | 重慶北 | 5:38 | 15:31 | 1:20 | ⇒⇒ | 5:34 | 16:22 | |
T192/T193 | 漢口 | 6:42 | 13:34 | 22:04 | ⇒⇒ | 1:03 | 10:23 | |
T222/T223 | 重慶 | 6:51 | 13:17 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ラサ |
K621/K624 | 武昌 | 6:58 | 15:31 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 西寧 |
T69 | 北京西 | 7:04 | 13:46 | 22:17 | ⇒⇒ | 1:24 | 10:42 | |
T75 | 北京西 | 7:17 | 14:19 | | | | | |
1095 | 太原 | 7:35 | 15:50 | | | | | |
T116/T117 | 上海 | 7:46 | 14:39 | | | | | |
K1026/K1027 | 青島 | 8:20 | 19:30 | | | | | |
T27 | 北京西 | 8:42 | 15:06 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ラサ |
T9203 | | | 15:10 | 22:22 | | | | |
T264/T265 | 広州 | 9:45 | 16:04 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ラサ |
T295 | | | 16:01 | 0:31 | ⇒⇒ | 3:37 | 12:55 | |
T164/T165 | 上海 | 10:12 | 16:31 | 3:26 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ラサ |
K9667 | | | 17:56 | 3:35 | 8:19 | | | |
K172/K173 | 青島 | 10:18 | 18:00 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 西寧 |
K594/K595 | 杭州 | 10:27 | 18:17 | 4:01 | ⇒⇒ | 8:16 | 18:36 | |
K418/K419 | 泰州 | 10:46 | 18:36 | | | | | |
K452/K453 | 成都 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 4:29 | ⇒⇒ | 8:34 | 18:54 | |
K591 | | 10:56 | 18:56 | 4:56 | 9:30 | | | |
T52/T53 | 上海 | 12:36 | 19:20 | 3:44 | ⇒⇒ | 6:43 | 16:01 | |
1661 | 宝鶏 | ⇒⇒ | 20:00 | 5:52 | ⇒⇒ | 10:00 | ⇒⇒ | 阿克蘇 |
K9661 | | | 20:50 | 7:29 | | | | |
T9201 | | | 22:20 | 6:36 | | | | |
7527 | 酒泉 | | | 7:22 | 12:49 | | | |
K1009 | | 19:50 | 5:32 | | | | | 西寧 |
K889 | 鄭州 | 21:19 | 4:56 | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | ⇒⇒ | 西寧 |
1043 | | 21:25 | 5:51 | 15:38 | ⇒⇒ | 20:15 | 7:00 | 奎屯 |
K119 | | 22:26 | 6:27 | | | | | |
K226/K227 | 広州 | 22:39 | 6:35 | | | | | |
1067 | | 22:52 | 7:36 | 17:30 | ⇒⇒ | 21:26 | ⇒⇒ | 庫尓勒 |
1181/1184 | 深川西 | 23:17 | 7:08 | | | | | |
T9205 | | | 7:29 | 14:43 | | | | |
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