ホーム
甘粛省嘉峪関市
2010年5月3日は嘉峪関観光。甘粛省嘉峪関市(ジアユ-グゥァン)は蘭州とウルムチの中間に位置する古くからシルクロードの要衝であった。 つまり、ここは砂漠が極端に狭くなり、南、北ともに険しい山岳が迫ってきてかつ河は深く自然の要塞だからだ。 明代の長城はここから始まり遥か河北省の秦皇島で渤海に至って終わる。今日はこの嘉峪関市を目指し敦煌からバスで出発する。

明代の長城の再西端 嘉峪関

嘉峪関の地図



敦煌〜堂河

敦煌〜堂河

昨夜は、我々が宿泊している3Fの部屋の並びのカラオケ屋から夜遅くまでがんがんカラオケの声が聞こえた。日本のカラオケにもある「水手」等よく知られている曲が歌われていた。我友はさぞ寝つきが悪かっただろう。
また朝早く目が醒めたので、ホテルの周辺を散歩してみることにした。ホテルの窓から見える光る物は何だろうと思って昨日の夜市の逆の方向へ進んでみると堂河につきあたる。一見大河に見えるが上流、下流を堰き止めて市内だけは潤沢に水が溜るようにしている。
凌雲賓館

凌雲賓館

8時に新疆のカップルも降りてきて向えのバスを待つ。
戈壁

戈壁

敦煌から嘉峪関まではこのような砂漠が続く。遠くに祁連山が延々と連なってい。
途中瓜州で一回トイレ休憩があり(というよりもそこに用がある人を降ろしたついでに休憩という感じ)、ここから高速道路を一気に東進する。 敦煌から嘉峪関まではバスで6時間。途中高速道路で手を振っている人を乗せてあげ、嘉峪関のバスターミナルに降ろしたり、このバスはツァーバスなのか定期バスなのかよくわからない。 お客が「トイレ休憩を」と言っても停まらない。 我々は今夜20:36の列車で蘭州に向うのだが、新疆のカップルを含め殆どの客は「新疆」に戻る18:11の1085次列車に乗らないといけないので多少急いでいる様子。
老湘食菜館

老湘食菜館

ようやく駅前のこの店で昼食。新疆のカップルと同じテーブル。 ラーメンを各自一品ずつ頼みその他に新疆の彼氏が大皿のスープを注文した。我友がここは私が払っておくからと私の金で皆をご馳走してあげた(4人で60元なのでまあいいか。)。。
昨日の昼食では、最後にバスに戻ったこともあり、食事が終わったらすぐにバスに戻った。 するとまだ他の乗客は戻っておらず新疆の彼女が「第一名(=一等賞)」と言ってはしゃいでいた。
その内ツアーメンバーが戻ってきていざ嘉峪関に出発。
嘉峪関

嘉峪関

万里の長城の要衝、(嘉峪関市の)嘉峪関は国家5A級の観光地。新疆からの旅行者が多いのもわかる。もう15:00だ。新疆の方々は2時間位で観光しないといけない。園内はかなり広く園地入口から本来のの『嘉峪関』の入口まで園内バスがある(往復10元)。九眼泉湖のほとりをぐるっと回って新疆のカップルとともに嘉峪関へ向う。
関亭館と文明閣

関亭館と文明閣

光化楼入口の近くの関亭館と文明閣。この裏には清代に建てられた舞台がある。
ここから我友の体調が今一だ。中国人のくせに中華料理にあたったかな。。 ここでツアーのメンバーをやりすごし我友を待つ。
光化楼

光化楼

城内への入口の一つ光化楼。ようやく我友も戻ってきたのでツアーの仲間を追う。


嘉峪関紹介

嘉峪関は古くは河西第一隘口と呼ばれ、有名な古いシルクロードにおいて必ず通らないといけない地であった。 後に世界的に有名な明代の万里の長城の西の起点となり、現在わが国の完全な形で残る古代の軍事建築である。 嘉峪関は明の洪武帝の時代西暦1372年に建築された。 祁連山の下の文珠山と黒山の間の「嘉峪高台」から名前を得て、内城、瓮城、羅城、外城と城楼をもって構成されている。 嘉峪関付近の長城は城の狼煙台等の設備が厳密な軍事防御システムを構成しており、難攻不落の姿を形成し厳しく守られ、城全体が精巧、厳重であり楼閣は空をつき、雄大で壮観である。 亭台は精巧で美しく優雅で、素朴で華麗である。楼に登った遠望では、果てしない砂漠の風景、祁連山の雪景が一望でき、蜃気楼、鋼鉄炉がかすかに見える。 1949年中華民国成立後国家はかって何度も嘉峪関の緊急修理を出費し1961年国務院が第一段の文物保護文化財とした。1987年12月にまた連合国ユネスコにより世界遺産保護地とされた。1985年以降、嘉峪関人民政府は厳格に文物修理原則に照らし合わせ全面修繕を進めた。今の嘉峪関は年々旅客を多く引きつけ、年々多くの旅客がこの観光旅行に来るようになった。今日の嘉峪関は昔の軍事的用途はなくなったが、世界遺産の万里の長城の西の基点として、わが国の古代政治、軍事、経済、建築、文化の研究について、多大に参考にする価値がある。
現地の看板の日訳
嘉峪関楼と柔遠楼

嘉峪関楼と柔遠楼

やははは、日訳めちゃくちゃ難しかった。。。ともあれ嘉峪関を通り抜け反対側から見たもの。この反対側には祁連山の雪山が遠望できるのだが、写真写りが悪いため省略。ここにも多くの駱駝がいて我友は駱駝と記念撮影。。
長城

長城

城壁に登ると城内外の四方が鑑賞できる。柔遠楼の階段を登らずに嘉峪関楼の階段を登ってしまうと城壁は繋がっていないので要注意。 新疆のカップルは嘉峪関楼を登ってしまったためはぐれてしまいこれ以降会う事はなかった(さびしいね。)。
このように嘉峪関から二方向に長城が伸びており、一つは懸壁長城へと繋がり、もう片一方は万里長城第一へと繋がる。
さて相変わらずの体調の我友を待って園内バスに乗って出口へ。 新疆に帰る方々はもう駅に向わないといけない。 我々はまだまだ時間がある。この嘉峪関の入場券(ガイドからもらったもの)は嘉峪関の「関城南門」、「関城東閘門」の他に「懸壁長城」と「万里長城第一」も併せて100元のものである。ガイドが荷物をバスで預かってくれると言うので、ツアーのメンバーがバスに戻る前に早々にタクシーに乗り込みツアーを去った(タクシーは残りの2観光地で70元)。2日間も一緒だった新疆のカップルに「さよなら」も言わずに去ったことに後々後悔。
懸壁長城

懸壁長城

嘉峪関からタクシー10分程で懸壁長城に着く。万里の長城はどこにいっても坂がきつい。 一緒についてきたはずの我友はいつのまにか脱落。この体調では無理か。。
懸壁長城

懸壁長城

ということもありせっせと一人で登る。谷の向かい側にも長城がある。私が登っているほうが遠く北京の万里の長城に繋がっている。 長城を登ると果てしない平原を望むことができる。我友が待っていると思い、息を切らせてさっさと登りさっさと降りてきた。あれ!我友がいない。携帯電話で電話しても出ない。
懸壁長城から

懸壁長城から

そうか、我友の鞄は我友が体調不良を訴えてから私が持っておりその中に携帯電話が入っていたのだ。仕方なく出口でのんびり待っているとようやく我友が戻ってきたので待たせておいたタクシーに乗り込み次の訪問地万里長城第一へ向う。市街地を避けると20分も経たずに到着する。
万里長城第一

万里長城第一

最初にタクシー連れて行かれたのはここ。まず地下にもぐって崖の壁面のベランダ(?)からこの峡谷を眺めることができる。 なんとこのベランダは床が緑色のガラスで足元に峡谷が見える。 最初ガラスと気付かなかった我々は平気でベランダに出たのだが我友が気がついたとたん2人とも足がすくんでしまった。
万里長城第一

万里長城第一

さて、タクシーに戻り、近くの第一に連れて行ってもらう。 ここが本当の明代の万里の長城の開始点。この急峻な渓谷を利用して巧みに造られている。
万里長城第一

万里長城第一

ほんの少しタクシーで進むと、この深い北大河を渡れる吊橋がある。吊橋を渡って対岸の万里長城第一を望むとこのように見える。昔、敵からは、明の軍隊が対岸のあの城壁の第一の上で待ち構えているのが見えたのだろう。どう攻めるのであろうか?
万里長城第一

万里長城第一

吊橋を戻ると、このような古代の軍事基地を再現した建物がある。なお遠くにうっすらと見える山々が冠雪した祁連山である。

嘉峪関駅

嘉峪関駅へは万里長城第一から15分で戻ることができて、まだ18:45。列車の出発まであと約2時間もある。それで駅正面右側の飲食街の東北飯店で夕食をとることにした。
東北飯店

東北飯店

中華料理はどこに行っても美味しい。「東北」とは我友が住む遼寧省、吉林省、黒竜江省を言う。したがってシルクロードは西北と言う。旅行社のガイドが18:30に荷物を返しに来るとのことで、我友は先に食事を終え荷物を受取りに行った。 そして駅付近の商店でまた「白酒」「ビール」「食料品」を買って駅構内に入る。

嘉峪関駅の待合室

嘉峪関駅は小さな駅なので待合室は一階のみ。我々が乗るのは嘉峪関始発の蘭州行き。新空調硬臥である。 なお今日のツアーで一緒になった夫妻と待合室で話すと、寝台ではなく、硬席(二等車)で蘭州へ向うとのこと(いわゆる直角の席)。 皆旅行をするために節約をしているのだ。なおこの夫妻とももう二度と出会うことは無かった。
K9662号新空調の切符

K9662号新空調の切符

これが新空調K9662号の切符。今回は下段と上段でそれぞれ191元と179元。我友は最初上段に登りさっさと寝た。22:00に消灯だが、私は消灯後も白酒を飲みながらカーテンの隙間から外を見ていた。 途中「酸素不足」で眠れないとのことで我友が降りてきたので上段と下段を交代してあげた。 我友の体調はいつも微妙である。。
遼寧省大連市開発区 烏魯木齊市と五一星光夜市 新疆回族自治区吐魯番市 新疆回族自治区烏魯木齊市天池
甘粛省敦煌市莫高窟と鳴沙山 甘粛省嘉峪関市 甘粛省蘭州市 西安郊外兵馬俑と清華池
陜西省西安市内大雁塔北広場 遼寧省大連庄河市冰峪溝 大連市開発区童牛嶺
前のページトップホーム次のページ