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甘粛省蘭州市
2010年5月4日は蘭州観光。蘭州は我々が来た方向の@嘉峪関、敦煌、新疆方向、A青海省西寧しいてはチベット方向、B銀川、包頭、フフホト方向、Cそして西安、鄭州、北京方向の4つの鉄道路線が交わる交通の要所である。去年の同じ頃、青海湖、炳霊寺、銀川旅行でもこの蘭州に立ち寄った。このときは銀川まで超満員列車で10時間も硬座に乗らざる得なかった苦い思い出がある。今回は旅行社に頼んだので硬臥(寝台車)で旅行できることは格別な思いであるが。。。

黄河の街 蘭州

蘭州市の地図

蘭州駅

蘭州駅

我友は昨日に引き続き体調不良のよう。新空調の寝台車は窓が開かないため酸素が不足したとのこと。K9662次列車は7時3分到着予定であったが西蘭州駅に既に30分遅れで到着し、さらにここで1時間近く停車して結局蘭州駅に着いたのは8:30。 我友はこの間ぐたりと下段のベッドで寝たり起きたり。 駅を出ると、ウィグル民族の女学生バイトのガイドが迎えに来ていた。
黄河母親付近

黄河母親付近

今日の蘭州観光は我々2人しかいないのでタクシーでの観光とのこと。早速荷物を駅に預けてタクシーをつかまえに。 このガイドさんでさえタクシーをつかまえるのに苦労をしていた。 ともあれ何とかタクシーを拾った。ガイドさんは前の座席に座りガイドをしてくれる。 黄河母親からは歩いて観光だ。
蘭州水車園

蘭州水車園

蘭州水車園紹介

蘭州水車園は濱河中路黄河南岸の帯状公園にある。東には中山橋、黄河索道があり西には黄河母親像がある。南は西湖公園で北は白塔山公園が河を隔てて望める。
蘭州の水車は古い灌漑施設であり、明代に蘭州の人たちが造り続けた。それから四百年を経て日々完全された。 それは雄渾素礦で、風格は独特で悠々と旋回し広く田畑を灌漑する。1952年までに252台の水車が黄河の両岸に林立した。なかなか壮観で金城の一つの独特の風景となった。これにより蘭州は「水車の都」の誉れを得て、さらに国内外で有名である。
チケットの日訳
黄河漂流

黄河漂流

しばらく黄河に沿ってガイドさんを含め3人でぶらぶら歩くと蘭州水車園に着く。 まずはここにある土産物店へ。結局何も買わずに外に出る(ごめんねガイドさん)。 蘭州市内には特に有名な観光地がないこともあり、ここで黄河をいかだに乗って下る「黄河漂流」で遊ぶことにした(一人50元)。 一人旅の女学生も同乗して、漕ぎ手も含めて4人の楽しい黄河下りだ。 我友は敬虔な仏教徒のなのにあまり仏像には関心がなく、このようなエンターテナメントが大好きだ。
黄河から中山橋を

黄河から中山橋を

このように黄河から有名な中山橋を眺めることができる。いかだの下に手を伸ばすと黄河の水に触れることもできる。多少スリルもあり楽しい。
帰りはモーターボートが向えにきて いかだもろともボートに積み蘭州水車園に戻る。モーターボートは急カーブするなどそれなりに楽しませてくれる。
羊の皮のいかだ

羊の皮のいかだ

我々が乗ったいかだの下にはこのように羊の皮で作った浮き袋20個位を結びつけてある。このように干しておかないといけないのは水が多少浸透するからなのだろう。
我友はどうも体調がいまいちのようで、ガイドさんに午後は休憩したいので130元ぐらいのホテルを予約してほしいと頼んでいる。 ガイドさんは旅行会社に連絡を取り、駅前の農墾賓館を予約してくれた(150元)。私は休憩しなくてもいいので一部屋で良いと念押し。せっかく貴重な休暇で来ているのにホテルで寝ているなんてありえない。。。
黄河のほとり

黄河のほとり

なお当初は黄河をロープウェイで越え次の目的地の白塔山公園の中腹に行く予定であった。ガイドさんが切符売場に行くと「修理中」とのこと(私は切符売場に行かなくても動いていないことはわかるでしょと内心思っていたが。ゴンドラが複数台黄河の上で無人で止まっているのだから。)。我友はなら「(大好きな)タクシーで」と言ったが、ガイドさんは歩いて行くとのこと。私は大喜び。我友はがっかり。。。
中山橋

中山橋

近代まで黄河の最も上流にかかる橋だったらしい。歴史は古く、1907年にこの鉄の橋が作られたとのことである。なお我友が場を離れているときガイドさんから「日本と中国は何が違うの?」「日本は人が多いの?」等聞かれ答えに窮してしまった。結局中国語を聞き取れなかった振りをしてごまかしてしまった。
白塔山公園

白塔山公園

日本も中国と変わらないというのもおかしいし、人が多いかと聞かれても所詮中国の1/13。そもそもごみはポイ捨てするわ、痰は吐くわ、秩序だった行列ができず、トイレには扉が無い中国と間違っても同じなんて言えない(ただし料理に関しては遥かに中国が美味しいが。)。 この女学生のガイドさんは近々ご結婚とのこと。ウィグル民族の女性は普通20歳までに結婚するとのことで、彼女はもう20歳を超えており卒業前に結婚しないといけないとのこと。
ともあれひーひー言いながら白塔山公園を登ってきた。

白塔山公園

白塔山公園

体調の悪い我友にとってはロープウェイが動いていないことは大変な不幸であっただろう。 こんなに高い所まで自力で登ってきたのだから。ともあれ下界の黄河を眺めながらゆっくり休憩。なおガイドさんは先に下で待っているとのこと。
ゆっくり休憩もできたこともあり、塔を見学し山を下ろうとすると、なんとガイドさんは土産物店で男性職員とともにアクセサリの販売中。 組み合わせの2文字が書かれた不思議な石のお土産が山ほどあり、観光客たちは自分の気に入った文字の石を掻き分けて探している。

白塔山は蘭州市の中心で黄河の北岸海抜1,700mに位置する。白塔山は白塔寺からまた名前を得ている。 白塔寺は元代に建築が開始され、明代に再建された。寺内には鎮山三宝(象皮鼓、青銅鐘、紫荊樹(ハナズオウ))が有る。 さらに大禹が治水したことを記載している「夏禹ごうろう牌」がある。白塔の重なる山々は藍州八景の一つである。
チケットの日訳
白塔寺

白塔寺

金鼎牛肉麺

金鼎牛肉麺

なんとか山を下り再度中山橋を渡り市街地側に戻る。我友はガイドさんに紹介された薬局で感冒薬と喉の薬を購入(あれ?調子が悪いのは胃ではなかったの?)。前回の雲南省でも風邪を引くし、長春でも風邪を引くし、次回の旅行は必ず薬持参してねと釘を刺しておいた。

薬局の並びの蘭州名物の「牛肉麺」の店で昼食。午後から自由行動とのこと(だがどこへいけばいいのかな。。。)。 食後、タクシーに乗って蘭州駅に戻り、駅で荷物を受取った後、駅前の農墾賓館へ。ここで我友は薬を飲んで休憩。私はひとりで再度外出し歩いて五泉山へ向う。
五泉山

五泉山

五泉山は蘭州駅から西へ約2km。バスが沢山停車している五泉山広場から階段を登って鉄道を跨いだところが入口。入場料は5元。蘭州市民の憩いの場だ。
五泉山

五泉山

公園の中には五つの池と孔子廟等があり、さらに遊戯施設、洞窟探検等もあって昔の日本の遊園地よう。多くの家族連れが遊びに来ている。
五泉山公園

五泉山公園

五泉山公園を奥へ奥へ登っていくと。。。
五泉山公園の茶屋

五泉山公園の茶屋

このように茶店があり、40元払うとお茶の飲み放題。ここで人々はトランプをしたり麻雀をしたり。日本の一昔の風景だ。私はここで五泉山ビールを飲んでうとうと。風も涼しく下界も見下ろせて天国。。。

五泉山公園から

五泉山公園から

この茶屋の裏から森林公園へ向う道が続く。私はこの上にある車道まで登ってみた。 山を下ってくるかなりの人とすれ違った。近くの山の斜面を見ると登山道はこの道以外にもたくさんあるようだ。山のあちこちでスプリンクラーが回っており、この山の緑はある程度人工的なものということが推測できる。なお登れば登るほど景色が悪くなる。空気中の砂が多く下界がだんだん見えなくなっていくのだ。
美食佳

美食佳

18:00前に我友が休んでいるホテルに戻り、今日はちょっと高級なレストラン「美食佳」で食事とした。川魚を蒸した物、羊肉と野菜炒め。この野菜炒めの中の白いものはユリの花びら。結構おいしい。
蘭州火車駅候車室

蘭州火車駅候車室(待合室)

食事が終わるとホテルに戻りチェックアウト。また水、酒、食料品を買い込んで駅へ向かう。 二日連続の車内泊だ。
K120次列車

K120次列車

K120次列車の切符

K120次列車の切符

今回は二人とも下段。我友は薬を飲んで草々にお休みに。。。 。。なるのかと思ったらなかなか寝付けないらしい。私は白酒の力ではいおやすみ。。。
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