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峨眉山
2011年7月25日。世界文化遺産の峨眉山(アメイシャン)は成都の南南西160kmにあり、中国の仏教4大山の一つ(他は五台山、九華山、普陀山)。山中には70もの寺院があるとのことで、日本で言えば高野山というところか。山頂からの景色もすばらしい。中腹には遊歩道が整備されて寺院を巡ることができ、小川のせせらぎは心地よく、中国の一大観光避暑地となっているようだ。最高峰の万仏峰の標高は3,099m。入口から山頂まで66kmもある(下図参照)。


峨眉山
昨晩いろいろもめたが、今日は5:30発。まだ外は真っ暗。ロビーに降りると早々とツアーのメンバーが集まっていた。ホテルから少し歩いてバスに乗る。 これまで黄山、魯山を観光したがいずれも濃霧。今日は綺麗に見えるだろうか。
峨眉山の地図

峨眉山の地図

峨眉山客運中心

峨眉山客運中心

バスはすぐに峨眉山客運中心(センター)に到着する。ここから専用のバスに乗り換える。かなり曲がりくねった道でバスはすいすいと前方の車を抜いていく。
峨眉山の秀水山荘

峨眉山の秀水山荘

1時間程進むと途中この山荘で休憩がある。もう夜はあけた。休憩が終わるとバスはさらにくねった道を進み1時間程で上の雷洞坪の駐車場に着く。
峨眉山の夜明け

峨眉山の夜明け

雷洞坪から金頂索道(ロープウェイ)乗場のある接引殿に向かう。左の写真はその途中で撮影した朝日。今日はなんとか天気が良さそうだ。

峨眉山索道(ロープウェイ)

峨眉山索道(ロープウェイ

歩道には小さな売店が立ち並びツアーメンバーは足巻きを買ったりジャンパーを借りたり忙しい。 我友も多分にもれず買い物が好きで我々はいつもツアーの最後尾となっていた。

登り始めて約20分でロープウェイ乗場に到達。 ロープウェイ下駅は標高2,540mで上駅は3,048m。100人乗り高速ロープウェウィで5分程で山頂の駅に着く。1時間に1,200人輸送できるとのこと。

山頂に着くと日本人観光客の一団とすれ違う。我々が5:30に出発したことを考えると彼らは何時に出発したのかと思ったが、どうやら日本人ツアーは山頂近くのホテルを利用しているようだ。

参考:峨眉山の入場料は150元。ロープウェイは登り65元、下り55元。
索道上駅

索道上駅

上の写真は、ロープウェイ山頂駅を出て撮影。ここから金頂(3,077m)までよく整備された歩道を100m弱登る。 右の写真が金頂の頂上にあるいわゆる仏舎利塔。この他に金殿、銀殿等の建物がある。我友は大雄賓殿で線香を買ってお参り。 日本の細い線香とは違い中国の線香は1mの突っ張り棒のように太い。我友はお参りで500元も使ったとのこと。ご利益があるといいね。中国人には敬虔な仏教徒が多いよう。

日本ではあまり見られないが、象の上に載った仏様で四方八方を向いている。ここから(今回の旅行では行かなかったが)万仏峰に向かって広い下り階段(昇仏大道)が続いておりその両端に象の置物が並んでいる。こちらが昔の正門だったのであろう。新しいロープウェイが出来てから裏口から入るようになってしまったのか。


峨眉山金頂

峨眉山金頂

なお頂上はまったく寒くなく、せっかく上着を借りた方々が上着を脱いで脇で抱えている。長時間いるわけではないので無駄なものは借りないようにしよう。 ガイドブックによると金峰と万仏峰の間には観光列車が走っているとのこと。

峨眉山金頂から

峨眉山金頂から

金堂の横の階段を上ると金頂の山頂に出るが、そこからの風景は絶景である。 これは金頂から東方向を撮影したもの。これらの山々の背面縫って麓からの登山道がある(前出の地図の緑の道。)。これは結構きつそう。 地図と照合すると前方の展望台の裏が観音岩、それを右に下って画面中央少し上に長寿岩、その奥が華厳頂、その右手前が天池峰、その右奥で右端まで連なっているのが大湾頂。 その裏(谷間で見えない)が峨眉山のホテル街でその先が尖峰頂。その右側で写真の右上端が峨眉山市内と思われる。
峨眉山金頂から

峨眉山金頂から

これは西方向を撮影したもので、遠くに建物が建っているところが最高峰の万仏峰なのだろう。
絶景を堪能した後銀殿の前で集合し先ほどのロープウェイで下る。我友が買い物したり足巻きを脱いだり、また牛串を食べて, それがあまりにもピリ辛いので水を買ったりしていたので雷洞坪に着いたのは結局またビリ。
ここからバスで下山。途中来るときに立ち寄った秀水山荘で休憩を取り,さらに万年駐車場の近くの清心酒店で軽い昼食。昼食後ちょっとバスに乗り万年ロープウェイの駐車場へ向かう。 なんとこれから想定外の12kmの山歩きとのこと。
万年索道

万年索道

万年ロープウェイの駐車場から今度は小型のロープウェイに乗る。降りるとまた両脇に土産店が並んでいる。まもなく右手に万年寺に登るかなりきつい石段がある。突然森の中からするするっと猿が出現。 我友は売店で桃を買ったが、半透明なビニール袋に入れていたこともあり、あっという間に猿に袋ごと取られてしまった。

万年寺

万年寺

万年寺は西暦399年に彗持禅師により普建寺として建立され西暦887年に白水寺と改名、その後改名・増築を経て現在の万年寺になったとのこと。 ここには彗持禅師が4.7mの馬に乗った7.4mの銅像がある。境内はとても広く峨眉山を代表する寺院なのだろう。入場料(香花券)10元。我友はここでも線香や油に漬かった蝋燭等を購入してお祈り(200元)。大怪我をされたお父さんの回復を祈願されたのかな?
峨眉山の遊歩道

峨眉山の遊歩道

参拝を(親切に)指導してくれたおやじが我友を撮影した写真を買えとのこと。神聖な寺院を冒涜する行為だ。結局我友は断ったが。万年寺を出て石段を下り、右に曲がり階段を延々と下っていく。ここから12kmとはいったい何時に終点に着くのだろうと思いながら。階段のあちこちで地元の方が露天を広げている(違法らしい。)。
峨眉山双橋清音

峨眉山双橋清音

途中(若い女性の)ガイドさんの家が見え、その近くの遊歩道でガイドさんの祖母さんが葉巻を売っていた。 ガイドさんの顔を立てて何か買わないといけないかなと思ったがさすがに葉巻はいかがなものか。

さらに進んで白龍洞を経て茶店に立ち寄る。ここで今度はガイドさんのお母さんがお茶と漢方植物を売りにきた。何か買わないとまずいと思い、我友は500元の漢方植物を200元に値切って購入し、私も仕方なく100元のお茶を買った。日頃お世話になっているめぐちゃんへのお土産としよう。

さらに下ると2つの川が合流している「双橋清音」に着く。ここでガイドが野生の猿を見に行く方は3km先まで行って帰ってくるようにとのこと。 結局24名の観光客の内1家族3人が猿を見に行った。1時間で往復6kmなのでたいした健脚だ。残りの人はちょっと先の滝のある休憩所で休憩。
峨眉山の遊歩道

峨眉山の遊歩道

どうせ我々はビリになるのだから、猿山に行った家族が帰ってくるのを待たずに下山することにした。ガイドさんを後に残し出発。
清音平湖付近の売店

清音平湖付近の売店

途中またこのような売店が並び我友が物色したのでいつの間にかガイドに抜かれ、結局の五顕崗の駐車場(待ち合わせ場所)に着いたのは殆どビリ。ちょっと体が不自由そうなご夫婦ともう一組が我々より後に到着した。
椒香嫩牛肉店の火鍋

椒香嫩牛肉店の火鍋

五顕崗からバスに乗り客運中心へ戻る。 我友は手足のあちこち蚊に刺されていたが、私はまったく刺されなかった。中国の蚊は日本人の血は嫌いなのではと冗談で中国語で喋ったらツアーメンバーに受けた。 そこからホテルまで歩いて預けてある荷物を引き取り、待っていた別のバスに乗って成都に向かう。

今回のツアーは珍しく最後に夕食が含まれており、峨眉山市街の椒香嫩牛肉店で火鍋。 この店は冷房がない。辛い火鍋と暑さでたまらなかった。私は初日の火鍋より辛いと思ったが我友はさほど辛くないとのこと。牛肉は一人250gと言っていたがあっという間になくなった。

なお今回の2日の旅行費用は成都→楽山→峨眉山→成都で中国人が580元、日本人は680元(約8,500円)。これに観光バス、景区内バス、楽山の入場料、峨眉山の入山料、宿泊代及び先日及びこの日の昼食及び夕食が含まれているので(但し峨眉山のロープウェイ代往復185元と烏木博物館の入場料90元は別途)非常にお得かも。日本人と中国人の価格差は保険だというが。。
成都に着くとまた成都百麗思汀城市酒店にチェックイン。二狗頭の小瓶を買い就寝。明日は成都市内を観光した後、夕方に成都双流空港から四川航空で九寨黄龍空港へ飛ぶ予定。したがって7:30起床の8:30出発だ。今日はのんびり休める。
成都へ 楽山大仏と峨眉山 峨眉山 パンダ基地と成都市内観光
九寨溝 黄龍 大足石刻 都江堰と青城山
成都双龍空港〜帰国
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