童話の世界~九寨溝 |
今回は8時半出発ということもありホテルで朝食。といっても漬物とご飯だけのいよいよ粗末なもの。
まあ朝食はこんな物で特に支障はないが。なお8時を過ぎると館内の電源がすべて落ちる。従業員も慌てている雰囲気もないため、自主計画停電か?
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九寨溝の地図 |
鑫源大酒店 目覚めてから食事までかなり時間があったのでホテルの周囲を徘徊。これが昨日から明日まで宿泊する鑫源大酒店。
九寨溝漳札鎮の街並み 鑫元大酒店がある漳札鎮は比較的安いホテルが立ち並んでいる。街の果てには名も知らぬ高山が朝日に輝いている。
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九寨溝入口 漳札鎮から九寨溝の入口までは約10kmだ。今回はバスの最前列の席が取れたので美しい風景を見ながら入口まで。駐車場は入口より約1km手前にあり、そこから土産物屋の中を通ったりしながら進む。
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九寨溝のバス 九寨溝の入場料(門票)は220元で、その他に乗降自由のバス代90元。
このバスのチケットを買わないと最も遠い長海子まで九寨溝の中心(諾日朗中心バス駅)から19kmもあるので日帰りではとても行けない。
日本のガイドブックには電気自動車と書いてあったがただの普通の化石燃料のバスのようだ。
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樹正群海 入口から5.8kmある盆景灘を皮切りにして、葦が茂る芦苇海、双龍海、火花花、臥龍海を左手に見ながらバスは進む。
そして樹正群海のバス停で下車。
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樹正群海 樹正群海は森の中を水が流れ20~30の小さな湖があるとても不思議で幻想的な風景である。 |
樹正群海 その他に「人海」(中国語ではおびただしい数の人間をいう)も。のろのろした行列について湖を遡っていくとまたこのような森の中の流れとなり。。
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樹正群海 その清らかな水流の先に滝が見えてくる。 |
樹正瀑布 これが最初の滝、樹正瀑布である。ごうごうと水音をたてている。この先の老虎海のバス停まで長々とした行列について進む。
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老虎海 老虎海では青い水中に倒木がはっきりと見える。 あまりにも人が多いため老虎海のバス停に着いたときは我友と完全にはぐれてしまった。この海の桟橋でしばらく待っていたようやく我友が来た。
メンバーの集合は困難と判断したガイドは、先にバスで長海まで行って13時に諾日朗中心駅に戻って来るようにとのこと。またここを通るバスは殆ど長海行だが念のために行先を確認するようにとのこと。
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沃洛色模樹神山 バスは、帰りに立ち寄る諾日朗瀑布を右手に、諾日朗中心駅を左手に望みがら則査洼溝を南下し長海へと向う(約20km)。途中下季節海、上季節海が左側眼下に見える。
到着すると右手から4,000m級の沃洛色模樹神山が迫ってくる。 |
長海子 長海(子)は、標高3,103mにある九寨溝最大の湖。その美しい湖の先には4,000~5,000m級の山々があるらしい。 |
五彩池 長海子から五彩池までは徒歩で戻る。この池は宝石のように輝き息を飲むほど美しい。 |
諾日朗中心駅 五彩池駅からバスに乗って諾日朗中心駅に戻ってくる。ここは九寨溝唯一食堂があるところで地図上には午餐点と記載されている。
ここで待っていたガイドは、食事したら日則溝方向へ行って16:30に入口に戻るようにと言う。まだツアーメンバーのだれも長海から戻っていないようだ。我々は我友が昨日ホテル前の便利店で買い込んだパンやお菓子で昼食とした。
原始森林行バスはこの中心駅が始発のようで「原始森林方向」という看板に向かって土産店内を抜けていけばバス停に出る。
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剣岩悬泉山 時間的に少し苦しいかなと思ったがせっかくなので日則溝の終点の原始森林まで向かうことにした。途中右手に湖が次々と現れる。そして峠を越すと天鹅(ハクチョウ)海、芳草海等草が生い茂った湖が現れる。最後に水の流れは細く高い滝となって山奥に消えていく。
原始森林バス停は剣岩悬泉山と沃洛色模樹神山の間の谷間で相当高度が高いのかここだけは空が曇っていた。さらに奥まで遊歩道があるが、時間的に行くのは無理と判断しすぐにバスに乗って戻ることにした。
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芳草海 戻る途中で撮影した芳草海。水中に草が生えている不思議な湖である。 |
箭竹海 さらにバスで下って箭竹海のバス停で下車。 |
箭竹海 箭竹海も澄んでおりこのように多くの小魚がはっきりと見せる。 |
箭竹海瀑布 箭竹海と次の熊猫(パンダ)海の間にかなり落差がある箭竹海瀑布がある。我々は上の箭竹海から来たので滝壺まで下りきると上るのが大変そうなので滝の中腹まで下りて撮影し、再度上って箭竹海停留所に戻ってバスに乗る。
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五花海 そしてこれが絶景の五花海。おそろしく水が澄んでおり、コバルト色の水面から水中の倒木がはっきりと見える。真水のプールでもこのようには見えない。つまり真水より美しいということか?
これらの湖に沿って遊歩道があるのだが先を急ぐ我々は五花海バス停に戻り珍珠灘までバスに乗って戻る。
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珍珠灘 珍珠灘では木々の間の斜面を水がゆったりと速度を増しながら流れていくまた不思議な光景。 |
珍珠灘 この灘は以外と広い。水は遥か彼方まで大きな扇状に広がっていく。この灘に長々と敷設された木の橋を渡りきりその先の階段を下ると。。
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珍珠灘瀑布 |
珍珠灘瀑布 巨大な珍珠灘瀑布が現れる。幅310m最大落差40mとのこと。九寨溝の中で最も美しく雄大な水の流れである(中国の資料より)。思わず何枚も写真を撮った(ついでに自分の写真まで)。
この滝の下に木陰の休憩所、トイレがある。ちょっと涼んでいきたいところだが、集合時間が迫っているのでさっさと鏡海バス停へと向かう。
九寨溝(現地のパンフレットから)
九寨溝は四川省アベイチベット族羌族自治州九寨溝県域内にあり、国家レベルの自然保護区、国家重点風景名所、国家で最初の5A観光地。溝内には樹正、荷葉、則査洼などチベット族の村が九つあることで九寨溝と名づけられた。
風景区は4面が山に囲まれ、数十の雪嶺が雲までとどくほど、年中雪が真っ白に降り積もっている。河谷地帯は不思議な水が豊富に集まり、その中、梯形となっている湖沼が114個、滝群17個、石灰化された浅瀬が5ケ所、泉47個、急流11区間ある。それらは1870mの海抜差で12個の雪嶺の間を通り抜けている。貫いている真珠のようにY字型の玉が60キロ近くもうねっており、中国唯一で、世界でも稀に見る高山湖群と滝群、それから石灰化された浅瀬が主体とした風景名所になっている。
「人間仙境」「童話世界」と言われている。九寨溝は「世界自然遺産」、「世界的人とバイオスフィア保護区」など世界に高く評価されている。
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珍珠灘瀑布 |
鏡海バス停 感動的な珍珠灘瀑布を見学した後このバス停まで少し距離がある。ここから諾日朗中心駅までバスに乗る。 |
諾日朗瀑布 諾日朗瀑布へは諾日朗中心駅から徒歩で行く。涼しくて快い歩道を辿っていくとまた巨大な滝が現れる。 |
諾日朗瀑布 標高2,365m落差24.5m,幅320mでこれまで発見された九寨溝の滝の中では最も大きい滝とので中国でも最大級。広い中国ではまだ見つかっていない滝もあるかもしれないのでまずは最大級という言葉に留めているのか。日則溝の地下水及び地上水がここを通り大量のカルシウムが沈殿するので滝淵がだんだん高くなっているとのこと。既に日が陰ってきたからか、美しさという面では先ほどの珍珠灘瀑布に勝らないと思ったが、我々の九寨溝最後の景点としては最高である。
この滝を見学した後、少し下って次のバス停からバスに乗車し出口へと戻る。原始森林まで行ったこともあり待ち合わせ時間の16:30には間に合わず、結局30分以上遅れて17時ごろ出口でガイドと合流。午前中、我々はさすがにオプションに全く参加しないのはガイドに申し訳ないとのことで、風情晚会(180元/人)、篝火晚会(150元/人)、藏迷(320元/人)の3つのオプションの内最初の風情晩会だけは参加することにしていた。
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風情晩会 ということで参加した風情晩会。地元の少数民族の宴会である。ただでさえ聞き取りにくい中国語に地元の方言が絡み合い、何を言っているのかさっぱりわからない。箸で食事をしようとしたところ、地元では左手で食べるとのこと。ここでもカンフーや地元歌手の歌が演じられた。最後に子羊の丸焼きが披露されまもなく切り分けた肉が客に配られた。なんとなく肉の内部が赤いのであまり食べなかったが。。。
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風情晩会 晩会が終わっても中国人観光客は外で少数民族の方々と踊っている。その後いったんバスでホテルに戻る。次のオプションに参加する人はまたバスで出発のよう。明日は5:30出発とのことなのに皆元気だなと思いながらいったん部屋に戻ってから買い物に出かける。
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九寨溝のお買い物 せかっく「大老遠的来(はるばると)」来たのだから九寨溝のお土産を買うことにした。我友にとにかく「九寨溝」と書いてある小さなもの、と言ったら櫛2つと小さなバック2つを購入してくれた。
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鑫源大酒店 8時から夕食とのことなのでホテルに一旦帰る。期待はしていなかったが食事はとても粗食だった。 |
部屋に戻り一人で白酒を飲みながらのんびりと過ごす。明日4:30出発なので早く休まねば。夜中3回もトイレに行ったが翌朝起こる事態にはこの時点では気がついていなかった。
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