楽山と峨眉山
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ワゴン車は旅行社の前に着き、我々は大型バスに乗り換え。バスは途中市内の南方のホテルを巡って他の観光客を拾い楽山へ向かう。とにかく胃の調子が今一。
バスは一路成都の南160kmの楽山市へ向かう。昨夜が遅かったこともあり車内で寝たり起きたり。なお中国のバスは「動くゴミ箱」というイメージしかなかったが最近はバスの中で無造作にゴミを捨てる人はいなくなったよう。その代わり運転席の横に大きなゴミ箱がある。
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楽山と峨眉山の地図
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宏金飯荘
その後この食堂で停車。朝食かと喜びながら入ったらまだ9時過ぎというのに実は昼食。
中国ではご飯は大きなどんぶりで食卓に運ばれ、そこから各自で茶碗に盛る。
しかし、今回びっくりしたのは、ある客が盛られたご飯を匂って「こんな臭い飯食えるか」と文句を言ったこと。
私は、今まで中国で飯の臭さなど気にしたことがなかったので平気だったが。
みな「そうだ、そうだ」と言って茶碗のご飯をどんぶりに戻した。何がなにやらわからぬ内に我友も私のご飯をどんぶりに戻した。
どうやら今回の旅行に参加している中間所得層の方々はだいぶグルメになってきたよう。
店の人はしぶしぶご飯のどんぶりを交換した。臭いと言っていた客は新たなご飯のどんぶりの匂いをかいで、これなら大丈夫と言って満足そう。
私には前のどんぶりと今回のどんぶりのどこが違うか良くわからなかった。
この店で働いて毎日臭いご飯を食べる低所得の従業員の方々はどう思っただろう。。
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楽山大仏
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岷江
食事が終わりバスに乗り込み9:30には楽山大仏に着く。入場料90元(ツアー代に込み)。景点入口を入って右手の斜面を登っていくと楽山大仏の頭部あたりの高台の広場に着く。バスの中でガイドが「不要トゥオトゥオラーラー(ぼやぼやするな)」と言っていたが、大仏を見るための下りの参観路の入口は観光客で長蛇の列になっておりさらに観光客がどんどん増えていく。
その列がなかなか進まない。
ようやく楽山大仏の全体が見える所(左写真)に来たら、腹がいたくて我慢できなくなった。後ろの客を押し分け入口に戻りトイレに駆け込む。中国では観光地以外(特にレストラン)のトイレは恐ろしく汚いのに対し、「世界遺産」のトイレは極めて清潔。私は楽山大仏は2回目なのでよかったが、初めてここに着た中国の我友もいっしょに上がってきたためちょっと悪いことをしたものだ。入口に戻ると列はさらに延々と長くなっていた。
楽山大仏は広大な岷江と大渡河が合流する地点を見下ろしている。我々の様に陸から見るよりは川から船で見るほうがさらに迫力があると思われる。実際楽山大仏の左右には陸側からは見えにくい石像が彫ってある。
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陵雲寺
大仏の背中から広場を隔てた所に陵雲寺がある。多くの観光客が熱心にお祈りをしている。大仏の足元まで下って登ってくるツアーメンバーを待っている間に撮影。
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楽山大仏の茶店
ようやく戻ってきたツアーメンバーと合流して、ガイドの長々とした説明をあちこちで聞かされこの茶店で休憩。ここで「茶」を勧められる。その後待ち合わせ場所の東口に向かうが、そこにはなかなかガイドが来ない。
東口で一緒だったツアーメンバーが、「ガイドは前の茶店で茶の売上のリベートを計算しているのだろう」とのこと。
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烏木博物館
東口の駐車場からバスに乗り、次に「烏木博物館」へ連れて行かれた。ここは国家4星級観光地とのことで入場料90元。
「烏木」とは何かと思ったら「黒檀」のことらしい。内部は撮影禁止。この写真は撮影可能な所で撮影したものだが、撮影禁止の場所の展示物「三国演儀」等の彫刻はすばらしかった。
しかし展示に続く土産店の黒檀の彫刻は値段が高い割には、先ほど博物館で見た展示品に比べてはるかに見劣りするので購買意欲がまったくわかない。
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来風大酒飯店
そしてようやく今日の宿泊場所の峨眉山の東風飯店(4星級)に到着。我友の部屋も私の部屋も清潔で綺麗。ホテルの外は屋外レストラン(次の写真)だ。但し我々は、ツアーに夕食も含まれていることもあり、少し離れた美女の噴水の先にあるレストランに連れて行かれた。
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来酒大酒店
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峨眉山のレストラン
これが今日の夕食場所。いろんなツアーの客がそれぞれの食卓を囲んでいる。
成都に来てから必ず出るメニューが、こんにゃくの和え物、いんげん豆の揚げ物、かぼちゃ。四川の定番料理のようだ。
我友が「料理が貧相だ」という会話で、他のメンバーと盛り上がっている中、「毎日かぼちゃだね!」と私が中国語でしゃべったら急に場がしらけた雰囲気になってしまった。
ここでもめごとが発生。
ガイドから明朝は朝5:30出発と告げられると、今夜のこの後のオプションの「川劇変瞼」(PM9:00スタート160元)を申し込んでいるメンバーたちから
、「明日そんなに早いのならオプションに参加しなかった。したがってオプションの金は払わない。」とのこと。
ガイドさんが困ってひたすら説得。その後どうなったのか良く聞き取れなかったが。。
ところでここの飯は臭くなかったのだろうか???
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峨眉山のパティー
夕食後、同じ場所で地元の民族舞踏を披露する晩会(パティー)が催された。舞踏、カンフー、歌唱、キャンプファイヤー、人形使い、客同士が綱引きをし、勝ち残った人が地元の娘と結婚式が出来るようなイベント(勝ち残ったのは妻帯者の体格の良いおじさんだったが。)、最後は観光客も加わったダンス。皆大はしゃぎ。
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川劇変瞼(功夫峨眉大型旅遊晩会)
これが先ほどもめた「川劇変瞼」。夜会が終わった後PM9時前にこのオプションに申し込んでいるメンバーたちが公会堂のような建物(霊秀劇場)に連れて行かれた。
何が始まるかと思ったら最初はオークション。貧富の激しい中国で、掛け軸を20万〜30万(円)で競り落としている。まもなく川劇の舞踏が始まる。漫才、影絵、サーカス、そして中国定番の武道等の披露があったが、昨夜殆ど寝ていない我々は途中でリタイア。なお先ほど金を払わないと言っていたメンバーもちゃんと隣に座っていた。
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夜もとても蒸し暑かった。近くの便利店(コンビニ)でまた二狗頭を買って今日はぐっすり。今晩はさほど辛いものは食べなかったので明日の体調はいいのでは?
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