ホーム

雪解けの西越後の滝

ゴールデンウィークを利用してこれまで遠かった西越後の燕の惣滝と苗名滝に行った。

2年間の東京勤務を終え、富山に転勤になった。これからまた自然になじめるのかと思うと心が弾むが。。
はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。


滝名場所 徒歩の高低
36燕の惣滝新潟県妙高市50m以内
37苗名滝新潟県妙高市50m以内





妙高の燕の惣滝
富山を8:00に出発しても北陸自動車道、上信越自動車道を通ると新潟県の妙高市には10時前に着く。富山自体も立山連峰を望む非常に美しい都市だが、北陸自動車道黒部、朝日インターを越えると数々続くトンネルの合間から残雪輝くさわやかな山岳を望める。 上越JCTから上信越自動車道に入るが、金谷トンネルを南に抜けると目の前に妙高連山の雄姿が現れ行く手を圧倒する。途中、中郷ICから一般道に出て、妙高方面へ向かう。

燕の惣滝MAP


駐車場から温泉街へ

燕温泉街は標高約1,100m。妙高山(2,454m)、大倉山(2,271m)、神奈山(1,909m)に囲まれた静かな温泉街である。温泉街の手前に日帰り客用のかなり広い無料駐車場がありその先には清潔なお手洗いもある。 ちょっときつい斜面にある温泉街を抜け裏手のなだらかな草原を上っていくと、途中「黄金の湯」という露天風呂がある。 混浴ではないので女性も安心。 岩で囲ってあり外からは簡単には覗けない。 しかし相棒が温泉に興味がないためいつも素通り。残念。

燕の惣滝

残念ながら滝つぼには行けないが、妙高山登山道の途中から眺めることができる。燕の惣滝は、名前のとおり、節理がまるで巨大な燕が大きく羽を広げているように見え、滝が燕の頭と胴体を現しているように思える。 しかし一般には、中国三大珍味のひとつの「イワツバメの巣」が多かったからとされているが、私の説の方が正しいのでは? これは200mmの望遠で撮影したもの。 落差80mなので近づくと美しく豪快に見えるのであろうが、美しい滝ほど、落岩などが近づきがたくしている。
2007年5月4日

前の滝トップホーム次の滝



雪解け水が豪快な苗名滝

惣滝が妙高山の北にあるのに対してこの滝は妙高の南にある。 この滝は妙高笹ヶ峰高原から流れ出る関川にかかる。 この関川の上流にはさらに二ノ滝〜四ノ滝まであるらしいが、現在は危険なため一般人は行けない様である。水量が多く豪快な滝であるからか、家族連れ、そしてカップルが多かった。

苗名滝は、新潟県と長野県の県境、関川の本流にかかる滝で、この上流に続く四の滝の中で一番規模も大きく、高さ55mの柱状節理を持つ玄武岩の断層でできています。 苗名滝は、その昔、滝から落ちる水音があたり四方に轟き、あたかも地震のようだったことから地震滝と呼ばれていましたが、古語辞典によると「地震」と書いて「なゐ」と読ませていたことから「苗名」に転化したようです。(現地の看板から)

苗名滝MAP

苗名滝入口

苗名滝へは妙高笹ヶ峰高原へ向かう途中を左手に曲がる。滝の入口には立派な茶店、トイレもある。 ゴールデンウィークのこの日、駐車場は車で溢れていた。 駐車場から吊橋を渡り2つの砂防ダムの左にある「回り階段」を上る。 砂防ダムには魚が溯上するための迂回路もある。 このダムは豪快に水が落ちていた。

苗名滝

まもなく、もうひとつのつり橋の手前から苗名滝が見えてくる。 このつり橋から先は岩がごろごろしており少し険しくなるが、子供たちも岩岩をよじ登り超えて滝つぼへと向かっていた。

「滝けぶり側でみてさえ花の雲(一茶)」
黒姫山と妙高山の間にある苗名滝は、地震滝とも呼ばれ七番日記の文化10年4月の部に「関之とナヘリ滝見」として掲載されている。 関之とは野尻の一茶門人。 (現地の看板より)
2007年5月4日

黒姫山

さて、時間も十分あるので、苗名滝から来た道を少し戻り、妙高笹ケ原高原へと向かった。 残雪が爽やかな、黒姫、妙高に囲まれたとても美しい高原である。ここの茶店でソフトクリームを賞味。

戸隠山

戻りは白馬経由の一般道を通ることにした。 当初は戸隠で戸隠蕎麦を賞味しようともくろんでいたが、どこも観光客で溢れている。 仕方なく戸隠を通り抜け国道406号線に向かうと、途中大望峠があり、そこには絶景の展望台がある。 間近に戸隠山を、そして遠くに北アルプスの連山を望むことができる。
この峠を越え国道にでると、長野市鬼夢里にうれしい茶店がある。 信州に足を踏み入れたのに蕎麦を食べずに帰らざる得ないという憂き目に逢わず、とてもラッキーである。
さらに国道406号線を西進し白馬に向かうと、舗装された道は徐々に細くなるが、蕎麦粒山の中腹に北アルプスを対面に望む絶景の峠がある。
白馬から糸魚川市までの糸魚川に沿う国道148号線には洞門が果てしなく続き、この峡谷の険しさを身をもって感じることができる。 糸魚川からは寂しくも美しい黄昏の日本海の夕陽を眺めながら国道8号線を富山へと車を走らせた。

中国の有名な歌を思い出す。。美しい曲。黄昏。。。

道の駅親不知ビアパークから日本海の夕暮れ


前のページ前の滝トップホーム次の滝次のページ