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雲南省その3
麗江は長江(揚子江)の主な支流の金沙江が玉龍雪山(5,596m)を含めて半周したような地形の真ん中で海抜2,400mの高原にある。穏やかな古城でのショッピングは楽しくさらに高山激流ありの感動的な観光地。南宋時代に築かれたトンバ文字を使い続ける納西(ナシ)族の街である。納西族の方は広州あたりの「なかぐに」民族と違って(?)明るく純朴で誠実である。麗江は1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されている。

玉龍雪山,白沙,玉泉公園,麗江古城
南門酒店は古城の街並みに溶け込んで目立たず探すのが大変だがその内部は立派で納西族の昔の豪邸のようで2階建の本館別館食堂館など少なくとも3つの建屋よりなる。本館別館とも壁の無いきれいな中庭がありそれに沿った廊下にソファーが置いてあるなどとても趣向豊か。鍵が南京錠の部屋もあり部屋の入口も微細な彫刻が施された壁の中に溶け込んで一見わからないのも面白い。もちろんトイレは清潔。お勧めの宿だ。本旅行において本日(9月20日)初めてホテルで朝食を取った。

麗江市地図

麗江の街並。左側が南門酒店

南門酒店の内部

南門酒店の別館2階。別館は本館から外に出て50m位離れたところにある。

甘海子の玉龍雪山旅客服務中心(旅行サービスセンター)

麗江から玉泉路を北上すると広大な草原となる。ここは砂地の為高い植物は 育たないとのこと。左右松の木が点在する。松茸の宝庫はこの所以か。1時間も すると右側にゴルフ場が見えその先右側のこのサービスセンターに着く。 ここで入山料(遊覧券)80元ロープウェイ(索道料金)150元送迎バス代20元と ポンポンとお金を取られる。

送迎バスから玉龍雪山を

古城維護費の領収書がなければさらに80元必要。ここから大索道行の 送迎バスに乗ることになる。索道票の右下にF39と書いてあったがこれ はバスの待合室で「F」と呼ばれれば改札を通ってバスに乗っていいという意味。 英語の放送もあるが中国人の英語はとても聞き取りにくいので要注意。

大索道乗場(下部駅)

バスでこの大索道乗場まで送ってくれる。ここも既に標高3,200m。 貸防寒着屋がある。なんと1回100元と暴利。その上保証金を払わないと いけないようだ。多くの人が着ているセンスの無い赤い服がそれ。防寒着を借りるか 否かの判断はここにおいて寒いかどうかによると思う。実際寒くな かったので私は持ってきた普通の薄手のせーターで十分であった。 したがって少なくとも9月20日においては防寒具は必要なかった。
30分位待つと大索道に乗れる。

大索道

最初は霧の中で風雪に耐えてきた 松林の上を進むがやがて雲上に出て空も晴れ山頂付近が見えてくる。 絶景である。
上部駅に着くと出口で紙を渡され名前を書けと言われる。無垢な私は 入山記録だと思い適当に名前を書くと「読めない」と言われる。とにかく「内田」で良いと言うと CD付登山証明書証明メダルを勝手に作られぽんぽんぽん と100元も取られてしまった。。ひでえ商売。

索道上部駅の展望台より

さきほどの金が「漢民族」でなく少数民族の「納西族」に落ちることを願いながら 索道上部駅の展望台へと。ここでも既に標高4,506m。天気も良かったこともあり 全く寒くない。防寒着を借りなくて正解であった。

登山道

観光客が登れるのはさらに150m上の「氷川公園」まで。多少息は苦しい気が するがゆっくり登ればなんていうことなさそう。。。だが友達がいらん物を買ってきた。 酸素ボンベ80元/人。友達は「口に当て吸うと疲れが一気に取れる」と言っていたが 私が吸ってみるとその辺の空気と何が違うのか良くわからないし勿論疲れも取れない。

玉龍雪山と氷川公園

ともあれ150mほど登り巨大な氷河がある標高4,680mの氷川公園に着く。絶景である。下界は雲で見えないが これだけでも十分。

中国麗江玉龍雪山氷川公園

玉龍雪山は納西族と麗江の各民族が考える一つの聖山である。それは東経100.1度北緯27.0度で納西族の 守護神「三朶(サンドゥオ)」の化身である。 元代初年世祖フビライが麗江に来たとき玉龍雪山をかって定国安邦北岳皇帝と封じた。主峰「扇子どう」は5,596m。長江南岸の 第一峰。またユーラシア大陸の最南の海洋性氷河。人類が未だ克服していない処女峰。麗江玉龍雪山は南北35km,東西25km,景区面積は2,600ヘクタール。2007年最初の5A級景区に指定された。
〜チケットの日訳

白沙

その後玉龍雪山を下山し麗江へ戻る途中納西族の村「白沙」に立ち寄る。
タクシーに戻ると運転手に明日「虎跳峡」を見て15時ごろに空港に行きたいが可能かと交渉。 片道100km位あるが6:30頃出発すれば可能だろうとのこと。また破格の300元でOKとのこと。 したがって明日予定していた麗江古城の見学を今日の午後に前倒しするこにした。

玉泉公園(黒龍潭公園)

黒龍潭公園(玉泉公園)の前で運転手に150元払い「明天見!(明日会おうね!)」と言って下車。 黒龍潭公園は「古城維護費」を払っていれば無料。 この公園の奥の山には東屋がありそこまで登れば(天気がよければ)麗江古城や玉龍雪山が見渡せるのであろうが 友達も私も登山については意見はNo!
黒龍潭公園の南門を出るとせせらぎが快い玉河走廊を通って麗江古城に行くことができる。

麗江市街地図

玉河走廊の料理店

もう13:50である。そろそろお食事を。2人分のセットメニューに羊を追加注文。 そうしたら火を通した羊を持ってきた。この地区では鳥と兎以外は結構価格が 高い。2人で140元ほど。

水車

これが有名な「世界文化遺産麗江古城」の水車。麗江古城の北側の入口にある。 この頃から雨が降ったり止んだり。

東大街1

水車から水路の左側を通って四方街へ続く東大街の風景。雨が降っても風情がある。

雪洞(ぼんぼり)屋

納西族の若い女性が迎えてくれる雪洞屋。納西族の女性は彫りが深くてとても美しい。

東大街2

友達は昨日の大理での買い物で懲りたのか財布が硬い。東大街を南下し四方街に近づくにつれて路地は狭くなりさらに情緒が増していく。

四方街

麗江古城の中心の四方街。背面が獅山でその中腹まで家屋が連なる。

現文巷

四方街から宿泊場所の南門酒店に向うためさらに南下して現文巷に入る。 この辺りから石林と同じようにまた迷路である。でもショッピングはとても楽しい。

七一街

どひゃー大雨だ。雨の中ずぶぬれになりながら迷路を迷いに迷って南門酒店に帰着することになる。 友達は昨日の大理古城の買い物のこともあり結局ここではマフラーしか購入しなかったようだ。ホテルに着くと 各自の部屋に戻り夕食まで休憩。私は珍しくホテルに装備されていたドライヤーで靴シャツソックスを必死で乾かした。

麗江紹介

麗江は歴史は悠久。古くから人類の活動の足跡。我が国の古人類の活動の地区の1つ。麗江は昔から我が国の南西交通の貿易の大動脈の「南のシルクロード」と「茶馬古道」の中継地。2つの古道は既に中原(中国の中心の平野部)と東南アジアの間を北に南に往来する貿易の通路。そして中原の文化の伝達ルート。 麗江の文化は開放的で大柄。客多きは重要な特徴。納西族の人民が長い間創造し続けたトンパ文化を後世まで伝える。世界の民族文化の一つの燦然たる奇跡。人類共通の文化遺産。 麗江古城の歴史の文化は悠久。古風質朴でまるで絵のよう水郷と山地の城の容貌を兼ね備え城中に水があり山中に城があり城水相通じ山と城が一体となり道は自由街の巷は奥深く静かで道ばたに川岸あり旅客の永遠の楽しい天国。
〜現地の旅館で無料でもらえる地図の日訳

19:00頃食事へ。昨夜の老重慶飯庄で昨夜の「松茸入り」御当地鍋を注文。友達はどうやら風邪を引いたらしく熱っぽい。 日本の風邪薬があると言うと日本の風邪薬は何回飲んでも効かないとのこと。中国の風邪薬は一発で効くとのこと。 そこで友達は店の人に薬局の場所を聞いて風邪薬を買いに行った。私は内心できたら中国の風邪薬は飲みたくないなと思って待っていた。
友達が薬(15元)を買って戻ってきた後厨房からとんこつラーメンのようななんとも言えない強烈な匂いがしてきた。 松茸も大量に煮るとこのような匂いになるのかななどと思っていた。
今日も昨日と同じ骨だらけの黒い鳥肉。友達が言うに「この鳥は中国ではめでたいときに食べる。日本語では何と言うのかな?中国ではウー。。。」。 悪い予感がしてきた。中国語でウーで始まる鳥といえば。。カラス(烏鴉)。。。食欲がいっぺんに無くなってしまった。 兎にしておけば良かったと大後悔。さっきの強烈な匂いはカラスを煮ていたときの匂い??? その後その骨付肉を食べている振りをして(今日は5匹もいる)テーブルの下の犬にせっせせっせと落としてあげた。。。
日本ではカラスは「あまり」食べないと友達に教えてあげたのは翌日であった。
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