大理,蒼山,大理古城,そして麗江へ
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金達酒店で朝食予定であったが,レストランは工事中とのこと。仕方が無く前日ホテル近くの売店で購入したパンとソーセージの朝食。今日はのんびり7:30出発。タクシーで(アーハイ)の船乗り場へ向う。ホテルから(アーハイ)は見えなかったが,それは公園の山のせいで,山をぐるりと回るとすぐに目の前に美しいが広がった。
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大理の地図
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アーハイの遊覧船
(アーハイ)の遊覧船乗場に行ったが,残念ながら一日コースしかない。半日コースは午後出発のみ。まあ海に出ようと陸から見ようと景色は一緒。とりあえず裏手の公園へ行くことした。
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アーハイ公園
公園は船乗り場の裏でこのように高い階段を登らねばならない。イー,アール,サン,スーと中国語の勉強を兼ねて階段を数えよう。しょっちゅう間違え友達を笑わす。少なくとも300段はある。
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アーハイ公園から蒼山を
公園からはこのよう蒼山を望むことができる。但し蒼山は標高4,122mで山頂付近には雲がかかり,簡単には全貌を拝めないようだ。しかしこの公園からは美しいを眼下に望むことができ,またとても爽やかである。この山の上で地元の方はジョギングしたりバトミントンしたり。
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蒼山からアーハイを望む
公園を下りて,タクシーで蒼山へと向う。蒼山には感通ロープウェイと中和リフトがある(が中国語はいずれも「索道」という)。頂上まで行くわけではないので,アーハイ全体を望むのであれば中和リフトで十分と思うが,索道が二つあることを知らなかった我々は,運転手の好意(?)でロープウェイの方へ連れて行かれる。タクシー料金は30元。入山料(門票)30元,ロープウェイは往復80元だ。なお我々が乗らなかった中和索道は往復60元。ロープウェイからはアーハイとそれを巡る山々の絶景が望める。中央やや左に見えるのが大理古城。
ただし終点には滝があるだけで景色は見えない。
ここから北にある中和索道まで11.5kmの縦走路がある。足に自身がある方は是非挑戦願いたい(リフトの最終に間に合うことを祈っております。)。
蒼山
蒼山は,大理国家重点名勝と蒼山アーハイ国家級自然保護区内にある国家地質公園。
蒼山は南北に屏風のように19峰と18渓谷が連なる。海抜3,600メートル以上の地帯は氷頭。豊富な自然の景観と人文の景観が集中している。氷が侵蝕した湖などの氷河の跡があちこちに見られる。中国大陸の第4紀末期の氷河期を大理期と言い,また大理石の命名の地となっている。観光地区内の森林は密生して,種が豊かで,世界で有名な蒼山の樅,蒼山ホトトギス,ターキン,レッサー・パンダなどの稀少な動植物がいる。蒼山の中ほどを横断する「玉帯の雲」,「望夫雲」,「清碧渓」,「七竜女池」,「竜鳳眼穴」,「感通寺」,「中和寺」などの景観はひとつの渾然たる天の威厳の山水絵巻を構成する。〜チケットの日訳
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大理古城(大理鎮)の地図
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さて,ロープウェイを下ると白タク,普通のタクシーなどいろいろ待っているので声をかけられた車にとりあえず乗る。
白族の方々は比較的善意的で,中国にしては吹っかけてくることが無く白タクでも安心して乗ることができる。
そして大理古城のバス切符売場へ向ってもらう(20元)。タクシーは文献楼をぐるりと回り南門へと向う。
文献楼から南門までは宿屋街,食堂街となっている。安そうな宿屋が沢山あるので度胸のある方はどうぞ。
空室ありとの表示もありますよ。
大理古城バス切符売場
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大理古城でも麗江,昆明行きのバスの切符を買うことも,バスに乗ることもできる。まずは上のような售票処(切符売場)へ行こう。
南門の外には2件があるが,蒼山門の外にも何件かあると思われる。
オンラインもあるとは思えないこれらの售票処でどうやって切符を販売するの?と疑問に思うかもしれないが答えは簡単。
切符売場のお姉さんが,バスの始発の大理下関汽車駅に電話して席を押さえ,手書きのチケット(座席番号入り)を発行してくれるのだ。
15:50大理下関発麗江行バスを予約してもらった。そして切符売場に16時前に戻って来いとのこと。
どうやらここにバスが来るわけでなく近郊のバス乗場まで送ってくれるようだ。
料金は130元+送迎料10元。なお荷物も無料で預かってくれるので助かる。
※バスの始発でない大理古城からどうやって麗江行のバスに乗るのかは,日本で旅程を組んでいるときの最大の謎であった。最悪大理下関まで戻ることも覚悟の上であった。中国人の友達が「私がいなかったら下関までもどっていたでしょう?」と言ったが,それは友達の数少ない的を得た発言のひとつであった。
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古城南門付近の食堂
まだ11時頃であったが朝もろくに食べていないこともあり,ここで食事とした。
このような店が私がもっとも好きな店。店の外に地元のふんだんな野菜が並べてあり水槽にはアーハイで取れた魚が泳いでいる。
篭には一羽の鳩もいるが。。
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老沙鍋
地元白族の家庭料理とのこと。
沙鍋とは,中国の火鍋で使われる金属の鍋に対して土鍋のことを言うらしい。
注文すると白族の方々が家族総出で丁寧に野菜の根を取って下ごしらえをしてくれる。まもなく軽く煮込んだ鍋が出てくる。スープは白くさほど辛くない。味はどこでも最高!味は。。。だが。。
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大理古城南城門(南門)
食事が終わって大理古城の南門へ。入城は無料!
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大理古城南門の楼上から城外を
南門から古城の外を望む。この先に見えるのが文献楼。城の外も大いに栄えている。
南門楼の入場料2元払うと,この楼上から写真を撮る事ができる。
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大理古城南門の楼上から城内を
さらに,城内を望む。正面に見える楼閣が五華楼で,左遠方に見えるのが崇聖寺三塔である。
中央の路は復興路で商店が果てしなく連なる中心街。五華楼までも楽しい土産物屋が所狭しと並んでいる。
ガラス,水晶細工,銀細工,織物,刺繍その他女性なら何時間あっても飽きないらしい。友達は帽子,「大理」と書いた手提鞄,
水晶のネックレス,銀のブレスレッドなど多量に購入していた。どれもこれもとても安くついつい買ってしまうらしい。「大連ではこの10倍の値段はする」と言いながら大喜び。。。
大理古城南城門
大理古城は明朝の洪武帝の15年(西暦紀元1382年)に建築され,四角形の城のため,東西南北四方に城門楼が,城内には五華楼が建てられた。四角には隅櫓が建てられ,大理古城は現在もほぼ明清の姿を留めている。この南門城楼は大理古城の象徴。
城楼を登って城壁を漫歩すると,蒼アー田園を遠望し,近く古い都市の姿を見,ゆっくりと花の雄姿を鑑賞し,白族の文化のあでやかな姿を感じる。
一階は画廊で,巨匠の書画を展示即売し,2階は茶屋を設けて,雲南の楡の銘茶の風味を楽しめる。
〜チケットの日訳
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五華楼
まだまだ街の中心ではないが,ここまででもじっくり商店を見てまわると2時間は裕に経過する。
五華楼を越ても北城門までさらに延々と店が続いている。さすがに人民路との交差点まで来るとへとへとに疲れる。
女性なら一日いても楽しいのだろう。。
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商店街
地元の白族の店員が民族衣装で迎えてくれる。
さて,15:30頃バス切符売場に戻る。しばらくすると,既に2組の客を乗せた送迎ワゴンが迎えに来る。
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バス乗場
送迎車が送ってくれるバス乗場はここ。看板も何も無いただの停車場。切符に座席番号は書いてあるが
皆勝手気ままに好きなところに座っている。なおここから麗江へは高速道路はなく一般道を通っていく。
途中客が手を振るとどこでも乗せてくれる。長距離バス(長途汽車)の正しい乗り方は,つまり手を
振ればいいのだ(友達がいなくても乗れるじゃないか。。)。
このバスはなんと昆明から麗江に向うバスでその旅程の10時間の内既に6時間を経過している。
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麗江への路
ここから麗江まで200km。バスの切符売場では大理古城から麗江まで2時間半位と言っていたが。。。
アーハイの北部の湾橋郷,江尾郷にさしかかるときれいな装飾を施した壁の家々が続く。これは見もの。
アーハイの先から道は曲がりくねり高原へ向っていく。周囲は広大な草原でかなたに数々の高山を望める。
途中大渋滞に巻き込まれ2時間ほど遅れる。
どうやら人身事故があったようで,道横の広場にカバーがかけてある二人の遺体があった。。
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おかげで結局麗江に着いたのは22時前。昨日と大してかわらない。麗江客運駅でバスを下車。
友達はもうレストランが開いていないと思って駅の近くの売店で「カップラーメン」,パン,ソーセージを買い込む。
私が「大老遠来(こんな遠くまで来て)」カップラーメン?と文句を言う。
そしてバス駅前で待機していたタクシーで南門酒店へ向う。
タクシーの運転手が明日150元で玉龍雪山へ連れて行ってくれるとのこと。相場が200元と聞いていたので
ちょっとびっくりしたがその提案に乗ることとし明日7:30に向えに来てもらうことにした。
後で聞いたが彼は納西(ナシ)族の方。地元の少数民族の方は誠実でいい。
南門酒店は麗江古城の中にあるためタクシーは入れないので古城の入口で降ろしてもらう。
古城内に入るとまだ何件かのレストランが開いていた。
ホテルにチェックインしたあとその一軒の「老重慶飯庄」で食事。
※大理(下関)から麗江までのバスは夜19:30まで30分おきにある。また昆明から大理経由麗江行のバスもあるので乗りやすい。
※南門酒店は朝食付で180元/人日。その他に「麗江古城維護費」を払う。
一人80元。この領収書は麗江にいる限りどの観光施設でも提出が必要。これを無くすと
そこでまた払わないといけないので大切にしよう。
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老重慶飯庄の御当地鍋
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ここで松茸がふんだんにはいっている御当地鍋を賞味。なにも中国まで来て松茸を食べたいわけではなかったが
日本人が松茸大好きだと知っている友達の(ちょっと余計な)はからい。
友達がメニューを見て肉は鳥が良いか兎が良いかときく。
兎よりは鳥の方がましと思い鳥を頼む。えらい骨っぽいなと思いながら。その骨を床に落とすと店で飼っている犬が
喜んで食べる。それから犬がずっと骨を待っているので次々と骨を落としてあげた。。。が。。
友達が大理古城で購入したバックはファスナーが取れるし,銀のブレスレッドは痒いしその内継ぎ目が開いてしまった。大理古城で売っているものは実用品ではなく記念品であると割り切るべき。結局生き残ったのは帽子だけ???大連での10倍の価格もある程度評価してあげないと。。。
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