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乗鞍岳山麓の滝

雄大な「平湯大滝」〜同時に三つの滝が見わたせる「三本滝」

乗鞍岳周辺にも滝百選の滝がある。岐阜県側にある「平湯大滝」と長野県側にある「三本滝」。2004年の10月9日〜11日の3連休は、前半が台風22号。台風が早く日本列島を通過したため、幸運にも連休最終日に、平湯大滝〜安房峠〜白骨温泉〜三本滝〜上高地乗鞍林道〜野麦峠という日帰り豪華メニューの旅行ができた。
はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。


滝名場所 徒歩の高低
45平湯大滝岐阜県上宝村50m程度
42三本滝長野県安曇村下り50m程度





平湯大滝 と安房峠

ご存知乗鞍山麓の平湯温泉。ここに大きな滝がある。駐車場500円必要だが、滝まで徒歩2〜3分でいける。観光客も多く楽して見れる割にはすばらしい滝。冬に凍結したのを見にくる人も多いらしい。


足湯レストラン?

駐車場から滝に行く途中に足湯がある。温泉に足を着けながら食事もできるという気が利いたもの。長くつけていられるようにか比較的ぬるい。
足湯から滝までの間は公園になっている。

平湯大滝について
日本の滝百選 幅6メートル落差64メートル
千湧温泉の発祥を伝える「白猿伝説」
今から四百五十年程前、甲斐の国の軍勢が飛騨に攻め入りました。 このとき疲労困憊した甲斐の武士たちがやっとの思いで千湧大滝までたどり着きぼんやりと滝を眺めていると滝の口から一匹の年老いた白猿が降りてきて山中こんこんと湧き出る温泉へと導いてくれました。これが平湯温泉の始まりと伝えられています。
(現地の看板より)

平湯大滝

公園から見た平湯大滝。幅6m落差60mの直滝。水量も多く迫力もある。遠方からも水飛沫が霧のように滝壷あたりに広がっているのが見える。観光客も、ただただ圧倒されている。

安房峠

安房トンネルができてからも、この安房峠をあえて通る車は多い。あちこちで車を停めて撮影したり、散策を楽しんでいる姿があった。離合困難な場所も結構あるが、安房トンネルができるまではこれが幹線であった。 長野県側には10つのヘアピンカーブがあり運転しがいがある。
2004年10月11日

白骨温泉

入浴剤で有名になりながらも観光客は多いようだ(有名になったから多い?)。国道158号から白骨温泉に向かう道は、1車線のところもあり、上り下りの車が交互に通り抜けるためかなり渋滞している。しなびた温泉街で情緒もあり是非とも宿泊してみたいもの。けれども、今回は連休最終日の強行軍のため写真だけでがまん。
上高地乗鞍林道の安房峠〜白骨温泉間は長らく通行止とのことだったので、ここからその林道に入り、三本滝に向かう。

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三本滝 と野麦峠

乗鞍の長野県側にも、すばらしい滝がある。長野県側から乗鞍岳に向うと、「三本滝」駐車場まではマイカーでいける。ここから徒歩20分(看板では30分と書いてある。)。よく整備されている(当日はぬかるんでいた)ハイキングコース。つり橋をわたり少し行くと目の前に二つの滝が現れる。三つ目はどこだ、、と探すと、左側のちょっと離れた斜面に美しい滝がみつかる。なんとかこの三つの滝を一枚に納めたいといろんなアングルから写真をとるが、どうしても2つしか映らない。 それぞれの滝に特に名前はないようだ。では各滝一枚ずつの写真と、3つの滝を何とか納めようと努力した写真を掲載します。

三本滝の位置関係

乗鞍スカイラインは一般車通行止だが、三本滝駐車場まではマイカーでいける。
上記の図のように小大野川の3本の支流が合流するところに、それぞれに滝がある。めずらしい地形。その一本一本も個性がありすばらしい滝だが、同時に3つの滝を眺められる迫力はすばらしい。またつり橋の下にも滝があるが、これは無名の滝のようだ。

@左の滝

左側の山肌にあり最初は気がつかない。これに気がつかず三本滝の三本目の滝は、つり橋の下の滝だろう、と記載されたホームページもある。最も近いBの滝の滝つぼではなく、その上のちょっと盛り上がったところに登るとよく見える。滝は斜面の途中から絶壁になっており、そこから水滴が雨水のように細かく落ちている。美しい滝だ。

A真ん中の滝

美しい赤土(?)の斜面を滑り落ちる滝。滝壺もとても美しい。


B右の滝

もっとも近い右側の滝。つり橋を渡ると最初にこの滝が目に入る。花崗岩の斜面を幾段にも流れ落ちる大きな滝である。

2枚の写真をつないだもの。3つの滝の位置関係を確認してくださいね。


ああ野麦峠


今日はいい滝を二つも見た!という感動とともに、乗鞍を下り「上高地乗鞍林道」に入る。ようやく乗鞍山頂は晴れ、林道から美しく見える。途中の展望駐車場では、「さっきまで登っていたのに雲で何も見えなかった。今になって晴れるなんて。。」とどこかの叔父さんに声をかけられる。さあ最後の目的地の野麦峠へ。

野麦峠

地図上では、細い道に見えるが、さほど悪い道ではなくきれいに舗装されている。旧野麦街道はこの車道とは別に山中にあるようだ。 野麦峠頂上の旧街道入口にこのような看板がある。日本の近代化は、彼女らのような弱い労働者の犠牲によって急速に達成されたのであろう。われわれは心から感謝しないといけない。。。。。なんちゃって。

旧野麦街道

左の看板にあるように、これが旧道とのこと。この写真にも写っているが、「野麦」とは熊笹のことらしい。

野麦峠のお助け小屋

これは麓の野麦集落にあった『お助け小屋』を峠に移転したものらしい。いろりを囲んで宿泊もできるとのこと。 ここで「野麦蕎麦」を賞味した。長野県側の麓の奈川村は、蕎麦が有名なところ。素朴な山菜蕎麦はとても美味しかった。

野麦峠から見た乗鞍岳

最後に特筆しないといけないことは、野麦峠は乗鞍岳がとても美しく見えるところ、ということ。高さからいうと前述の安房峠より100m程低い1672mだが、景色はこちらの方がすばらしい。
2004年10月11日

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