御岳山麓の滝


御岳山およびその周辺の山々には名瀑が多いといわれている。その内で日本滝100選に選ばれている2つの滝の訪問紀を紹介します。
はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。
滝名場所 徒歩の高低
44根尾の滝岐阜県小坂町下り約150m/登り約100m
43田立の滝長野県南木曾町登り約350m



御岳の 根尾の滝

名古屋から国道41号線をひたすら北上する。小坂町天ケ野の信号の先の陸橋の左側道に入りその先を県道「落合飛騨小坂停車場線」へと右折する。しばらくすると道の駅「南飛騨小坂」があるので、ここで一休みしよう。根尾の滝へはどう行くのか聞くと、地図をくれて「先の信号を右折しすぐ左折」って教えてくれる。危険なところはありますか?と聞いてみたら「一応山ですからね。水と雨具と食料は。。。」と言われたのでペットボトルとパンを買う。「雨具は?」とさらに聞くと、あそこ。。と言われ、なんと子供用の傘(150円)を買わされた。なんだ、こんな傘でいいんだ、と思って購入。じつはこの傘が役にたつことになる。

確かにこの道の駅で行き方を聞いておいて良かった。県道にはなにも看板もないし、滝付近にならないと看板がでてこない。この道の駅から東へ行ったところの最初の信号を右折、橋を渡って左折すると「がんだて」の看板にそって進む。中部電力の施設をこえたところから「ぞっとする」林道。こんな道とおれるの、、、とひやひやしながら進む未舗装道。この3.3kmは非常に気を使いながら運転するので、とても長く感じる。




登山道入口

ようやく駐車場についた。この日の天気予報は「曇りときどき雨」だったからか、車は一台もとまっていない。さあ気をとりなおして出発!駐車場のちょっと先の林道のこの看板のところから登山道へ。「旧御岳登山道2合目」の看板もある。ここは御岳山麓なんだ。
インターネット等で情報を得ていたが、ひたすら下り、下り、、、さらに下り。ひゃー帰りがさぞ辛かろう。

急な下り坂にて


つり橋

平成5年10月に完成したというつり橋。この橋がない時代は沢を渡っていたのか。足元から清流がきれいに見える。なのに この川は濁河川というようだ。

あまどり岩

途中、つり橋くらいしか見るものがなかったが、ここでちょっとした奇岩が対岸に現れる。初夏にはイワツバメが営巣するのでこの名前がついた、という看板がある。ここが中間地点。あと1.2km

根尾の滝

なにもない山道をアップダウンしながらもくもくと進む。途中「あと*m」という看板が多々あるので、もうひといき, と気合を入れなおす。するとまた沢に出て、左を見ると勇壮な「根尾の滝」(落差63m)が現れる。
ネクタイのように上部で二つの流れが合流している。そこからでも十分鑑賞できるのだが、沢の岩岩を超えていくと、近くまで行ける。岩岩の間の砂は非常に細かくふわふわしている。多分火山灰なのだろう。

雨も降ってきた。増水や、谷が崩れたりしたら大変だ、と思い滝を後にする。途中のつり橋までは、さくさくと歩ける。 帰りになって初めて「人間」に遭った。最初は、登山道を整備しながら上ってくる壮年の夫婦。大きな一眼レフを首から下げて、鎌で下草を刈りながら進んでいた。さぞ登山のベテランなんだろう、と思ったら、すれ違いざまにズルって滑っていた。次は上品なご年配婦人の一人旅。彼女も「ここではじめて人に遭ってとても嬉しい」と言っていた。 つり橋を超えると、予想していたとおりの登りの連続。これは辛い。ここで先ほどの子供用の傘が役に立つ。杖の代わりに長さも丁度。何度も休憩しながら駐車場へ。駐車場には、われわれの車以外に軽自動車が2台止まっていた。山中で遭った壮年夫婦と、上品なご年配婦人の車なんだろう。さぞ悪道でお腹をよく擦ったのでは。。。

その後は大雨だったので、鈴蘭高原の別荘地をぐるっと周り、道の駅「ひだ朝日村」で「山菜うどんセット」を賞味し、帰路へ。
2004年10月3日

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木曽の 田立の滝

中央高速道路中津川インターから国道19号を北上し、道の駅「きらら坂下」に向かって国道256線に入り信号の次の角を右折。その後田立駅に向かい細い道を右折する。その後は「田立の滝」もしくは「田立の滝キャンプ場」の看板を目指して進む。駐車場から徒歩50分と書いてあるが、普通の人は1時間以上かかると思う。下記の等高線は50m。400m近く登ることになる。

「田立の滝」は、滝群である。しかし、この滝群は圧巻である。途中フィールドアスレチックでよくある、梯子を横にしたような中板抜きの橋や、3人しか渡れないつり橋もある結構きつい『登山道』を1時間程歩くと目の前に巨大な「霧ケ滝」が現れる。

この滝は花崗岩の表面を多数の糸のように水が流れて落ちているのだが、ここから見上げると、実はずっとずっと上方から滝が続いており、遥かな天空から水が流れてくるように見える(ワイドで撮っても3枚となるし、アングルが悪く全体を写せない。)。 霧ケ滝の滝壺で水を飲み、梯子っぽい階段をさらに登っていくと、「霧ケ滝」の遥か上方に見えていた部分の「天河滝」(落差40m)に到達する。自然の花崗岩のダムというイメージである。これより上にもいくつかの滝があるようだが、水も食料も持っていなかったので、ここでリタイア。

下山し駐車場間近で、老夫婦に「どのくらいあるのか」と聞かれたが、「結構あるよ」としか答えようがなかった。その老夫婦は駐車場からすぐと思っていたとのこと。インターネット等で十分下調べをしてから覚悟で臨もう。


霧ケ滝

写真には入らないがここから遥か上方に「天河の滝」が小さく見える。確かに名前どおり「天河」のようだ。

天河滝

なお、これはハイキングコースというより登山道だが、気をつけて進めば、谷底に落ちることはまずないと思う。ただし幼児には無理。
2004年9月20日

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