白山の 姥ケ滝
富山県富山市猪谷から岐阜県飛騨市旧宮川村、岐阜県白川村(白川郷)を抜けて金沢県白山市手取渓谷を経て小松へ繋がる国道360号線。宮川から白川までは(帰りに高山に抜けるときに通ったが)、まさに林道そのもので運転しがいがある。白川村から白山市の間の一部が白山スーパー林道である。
しょっちゅう道路修復工事を行っているので維持に相当金がかかるのだろう。
通行料も3,150円と格段に高い。冬季通行止。二輪車通行禁止。
白山スーパー林道に入ると、白川村を見下ろせる展望台、そして三方岩隋道の東側の「三方岩岳駐車場」からは、白山三方岩岳へ向う登山道もある(結構きつい。)。その隧道の西側は、巨大な渓谷となっており「ふくべの大滝」「姥ケ滝」等大小の滝が多くある。
白山スーパー林道
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当日は残念ながら雨。白川村から黒沢料金ゲートを経て白山スーパー林道に入る。途中白川村の合掌集落を見下ろせる「白川郷展望台」もある。そして三方岩隋道東側はすでに紅葉まっさかりである。まもなく三方岩岳駐車場に着く。ここからは徒歩30分程(高度200m程度)で三方岩山に登山できるのだが、今回も雨で断念。
三方岩トンネルを越えると石川県白山市に入る。
白山スーパー林道沿いで見られる岩石は主に溶結凝灰岩とのことで、水分を含みにくいためか、当日のように雨の日は山肌に多くの滝が現れる。その滝の一つ一つが落差が優に100mを超している。
天気は雨で残念であったが、あざやかな紅葉と多くの滝を鑑賞することができ、十分満足することができた。
地図にない滝
右の「ふくべの大滝」は、滝百選には入っていないが、白山スーパー林道の呼び物。この林道の石川県側は大きくSの字に曲がっているが、その下のヘアピンカーブにある。車道からは見えないのでうっかり通り越さないよう注意が必要。
せまい駐車場には観光バス等多くの車が停車していた。
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白山 ふくべの大滝
落差86mとのことだが、滝壺より下方から見上げるため実際よりかなり大きく見える。
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姥ケ滝
「ふくべの大滝」から石川県側に進むと、頭上に「水法の滝」が現れる(が写真撮影は道路からは厳しい。)。その先の2号トンネルを越したらすぐ左側に「姥ケ滝」を望むことができる。
「姥ケ滝」は、老婆が白髪を振り乱しているように流れ落ちる百選の滝である。
この先に駐車場があり、姥ケ滝の前にある露天風呂「親谷の湯」に向かう遊歩道が整備されている。
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かもしか滝
さらに西進すると、5段の「かもしか滝」,滝の上に大木をも沈めてしまう底無しといわれている釜型をした淵があるという「岩底(かまぞこ)滝」,昔、金を採掘した所で、ベニ石(赤石)がいぼ状に岩についているという「赤石(あかち)滝」,「しりたか山」を源流とする「しりたか滝」の4つの滝が道の右手(北側)に
次次と現れる。どの滝の周囲も紅葉真っ盛り。
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しりたか滝
最後の「しりたか滝」を超えるとまもなく「中宮料金所」に出るが、この手前に駐車場があり、ここでUターンすれば最初に払った3,150円でまた白川村方向に引き返すことができる。帰りは幾分天気が良くなってきたのか、紅葉がさらに鮮やかになったように感じた。
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紅葉と白山連邦
白川村に戻る途中幸運にも紅葉の中に白山連邦を望むことができた。遠くに続く連山の左から「野谷壮司山(1,797m)」から「妙法山(1,776m)」と続き,谷(三俣峠)をおいて「真名古の頭」でその右側の雲にかかっている所が白山と思われる。
2007年10月27日
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