安徽省黄山そして江西省景徳鎮へ
黄山は、黄山一高い蓮花峰をはじめ、72もの峰が連なる名峰で、その美しさから1990年にはユネスコの世界自然遺産に登録された。奇松、雲海、温泉で有名な黄山は中国十大風景名勝の一つとのこと。
年間200日以上雨が降るとのことで絶景が見れる確率は1/3。
そのため黄山山頂のホテルに宿泊する等じっくり腰を据えて観光するのが良さそうである(がそんな余裕はない。)。
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当日も残念ながら小雨が降り天気は悪かったが、西のロープウェイ(玉屏索道)から登り、東のロープウェイ(雲谷索道)から下りてくることとした。
残念ながら外部のタクシーやバスでいけるのは黄山大門まで。ここからは(何故か)景区内の専用のタクシーに乗らざる得ない規則になっているようだ(良くできたもの)。
1人索道まで片道25元。相乗りで4人集まると出発する。4人乗ると100元なので(屯渓市内のタクシーは2kmまで5元のことを考えると)結構ぼろい商売である。
安徽省黄色山市黄山区
黄山MAP
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黄山大門
黄山大門では小雨が降っていたので、大門横の土産店で昼食用菓子、水、使い捨て合羽(一次型雨衣:15元=約225円)を購入。
これがまた実にちゃっちい。上着には袖はついているものの頭はビニールをくりぬいた状態のもの。ちょっと引っ張るとすぐ破れ、ズボンは歩いているとずり下がり歩行困難となる。はでな黄色は、遭難したとき見つけるのが容易だからか。黄山に行くときはちゃんとした雨具を日本から用意したほうが良さそう。
友達がこれらを購入中、またどこかのおばちゃんが来て「ツーバ」とうるさく声をかけて来る。
「あなたは酢(ツー)か?」もしくは「酢を買え」かのいずれかの意味かと思いきや、友達がきて「食べませんか?」と言っているのではと教えてくれた(普通語では「チーバ?」と言う。)。
朝食抜きで来たこともありここは「ツー」することにした。
すると店のおばさんに「あなたたちは運が良い。丁度私の弟がタクシーの運転手をしているので、呼んであげる」とのこと。よく出来た話である。
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玉屏索道の慈光閣駅
他に代替手段もなさそうなので、ここはこの提案に乗ることにした。
このタクシーにはすでに上海からの女性二人組みが乗り込んでいた。
タクシーでロープウェイ乗場のある慈光閣に向かう途中、黄山の奇山が見えとても楽しい。
慈光閣では入山料(120元/人)と索道の切符代(65元/人)を払う(12月〜1月の閑散期は55元だったはずだが。。。)。
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慈光閣と黄山
入場ゲートから入ると慈光閣正面に出る。背景の左手に黄山蓮花峰、光明峰、右手に黄山天都峰が見える。
慈光閣左手に玉屏索道(ロープウェイ)乗場に続く急な階段がある。ロープウェイに乗らない場合の「自力登山道」の入口もここのようだ。
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玉屏索道
玉屏索道は実にすばらしい。索道は急な崖に沿って相当な高度を登っていく。
このロープウェイの工事は大変だったろう。
深い霧が流されるたび天都峰、無数の滝、奇岩が次々と現れる。しかし残念ながら上の玉屏駅に近づくと深い霧に呑まれ四方真っ白で天国にいるよう。
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迎客松
玉屏駅にから少し天都峰の方向へ戻ると有名な送客松、迎客松に到達する。
ここは天気がよければ天都峰が背景に見えるはずだがこのとおり。
ここで折り返し「天海」の看板を目指して、アップダウンの続く絶壁に設けられた道を進む。
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蓮花峰
途中蓮花峰山頂(1,864m)に続く道への分岐があるが、この霧の中蓮花峰登頂はあきらめ、この山の周りを迂回した。
霧の中僅かな時間蓮花峰の雄姿が現れた。
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天海への道
中間点となる天海への道。崖の側面によくも作った山道の階段。
友達に「中国人は万里の長城や黄山の山道等作るのですごいでしょ!」と言われる。確かにすごい。山岳石道建築の天才である。
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天海
アップダウンが続くが、極めつけは「一天線」。崖の間に細い石段が長々と続き怖いしきつい。足が笑って落下しそうだ。
それを登りきり尾根を伝っていくと天海にでる。
天海は、白雲殿、天海招待所等のホテルがある。
このような車道がないところにどうやってこんなに立派なホテルが建てられるのかと思ってしまう。
ここで昼食(下の土産店で買ったケーキと牛の燻製)。
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光明頂
天海から長い石段を登ること約20分で黄山第2の高さの光明頂(1,840m)に到着する。背面にうっすら見えるのは気象台である。
ここから約30分下ると白鴎山荘に到達し、ここからさらに10分下ると雲谷索道の乗場(白鴎駅)に出る。
これを通り越し500m程先に進むと雲谷新索(雲谷新ロープウェイ)に出るわけだが、一回坂を下りてまたかなり登るため足にさらにこたえる。
但し天気がよければこちらのほうが景色が良いし速いとのこと。
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雲谷新ロープウェイに乗る前に、友達が景区内タクシーに麓の雲谷駅まで迎えに来るように電話をしてくれる。
なお雲谷駅に下って来たのが13:23分。今朝慈光閣を出発したの8:46なので、観光時間は約5時間。さらに蓮花峰まで登ると約6時間というところだろう。
まもなくタクシーは雲谷駅前に到着。まだ景徳鎮行きの汽車の発車まで相当時間があるので、九龍瀑に行ってくれないか相談したところ、
九龍滝は車がいける所から山道1時間登らないといけないとのことなのであきらめた。また途中の「百丈泉」は殆ど水が流れていない状況だったので仕方なくまっすぐ黄山大門に戻ってもらう。
さてここからは屯渓でチャーターしたタクシーで帰ることになるが、何度携帯電話で呼んでも運転手の携帯電話がつながらない。車をチャーターしてもらったホテルに電話して探してもらう始末。
仕方がなく今朝朝食を取った食堂でご当地ビールとピーナツで時間潰しをしているとタクシーから電話があり今から行くとのこと。
「近くの湯口のインターネットカフェで時間潰しをしていたので携帯電話が繋がらなかった」とのことだった。
タクシーに乗って屯渓に戻り、まだ列車の発車まで約3時間もあるので早めの夕食を取ることにした。ホテルの隣の大好物の「火鍋」屋へ。
食後タクシーで屯渓区にある黄山駅へ。まだ列車に乗る1時間前であった。
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K67列車
黄山駅から18:32発のK67列車に「立席」で乗車し景徳鎮に向かう。この列車は青島から福州に向かうもの。
超満員だと想像していたが実際は結構空席があり十分座ることができた。
どうやら中国の列車は、日本ほどコンピュータ化が進んでおらず、途中駅からの乗車については指定席の管理が出来ず「立席」しか発行できないようである。乗車時間は2時間半。駅員は検札を行うと、玩具、食べ物等の販売員に変身する。近くの子供が遊んでいた光る独楽が車内販売と聞き、我々も4つ購入。販売員はそれぞれ動くのを確認して売ってくれるので「安心」。
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景徳鎮駅他にもいろいろ車内に売りに来るが、販売員が結構しつこくて断るのが大変。車掌さん(各車両に一名いるようだ)は車掌席で足を投げ出して睡眠中。。
まもなく陶磁器で有名な景徳鎮駅に到着(21:08)。ここから今晩宿泊の「景徳鎮開門子大酒店第二部」へタクシーで向かう。このホテルの部屋は暖かく今回の旅行で予約したホテルでは唯一浴槽がありゆっくりとくつろぐ事ができた。なお開門子とは、「門を開いてお客様を受け入れる」意味とのこと。
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江西省景徳鎮市
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★参考情報
@黄山駅(屯渓にある)→景徳鎮の汽車(火車)
0:30→4:27,5:09→8:49,7:39→10:33,8:39→13:17,17:25→22:20, 18:32→21:08,20:56→0:19,21:13→23:49,21:27→0:50,23:08→1:50,23:44→2:46
A屯渓→景徳鎮のバス
8:40(九江行)9:15,12:00,14:00,距離195km,所要時間4時間,60元(約810円)
B屯渓→黄山景区(黄山大門)
6:30〜17:00まで30分毎,所要時間2時間,20元(約270円)
タクシー片道200元
Cロープウェイ 6:30〜16:30
玉屏索道,雲谷索道,雲谷新策,太平索道,通常期80元,閑散期(12月〜2月)65元。
玉屏索道は6分,雲谷索道は8分、雲谷新策は8分,太平索道は6分。
D入山料 1人120元(索道入口で支払い)
赤字が今回利用した交通手段
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