屯渓(安徽省)へ
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杭州訪問は3回目。最初は2年前上海から初めて自分で切符を買って列車で,次は大連から淅江省電視台(テレビ局)の仕事で,今回は江南旅行の入口として訪れる。風光明媚な西湖を擁する美しい淅江省の省都である。
当日は、ここで前泊している大連からの友達が空港国際線出口まで迎えに来てくれた。ここから黄山方面へ向かうバスの基点の杭州西客運駅(バス西駅)までは残念ながら直行の空港バスがないため、市内の武林門、平海路中山大酒店、杭州駅(杭州城駅火車駅鉄道ビル)いずれかに向かいそこからタクシーに乗らないといけない。われわれは中山大酒店までバス(20元/人)で向かいそこからタクシー(9元)でバス西駅へ向かう。
※1元=13.5円〜14円
淅江省 杭州市中心部
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杭州西客運駅(バス西駅)
バス西駅は、都会の中にあるかと思いきや、西海とは山を隔てた郊外にあった。中国のバス駅(中国ではバスは「汽車」というのでバスステーションは「汽車站」という。以下このホームページでは、日本でいう「バス」を中国語で「汽車」、日本でいう汽車を「列車」または「火車」という。)では、切符売場(售票処)は、通常駅の建物の横にある。
なかなか切符が買えない列車とは違いバスの切符は乗車前に簡単に購入できる。
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杭州西客運駅内部
中国では、バス駅(汽車站)も列車駅(火車站)と同様に待合室の入口に荷物検査機があり、荷物をベルトコンベアに乗せ通さないといけないが、人だけであれば自由に出入りできる。
15:30発車の黄山屯渓行の切符を購入。ネットで調べたとおり一人85元。待合室は空港のように行先ごとにゲート(検票口)があり、切符に記載されたゲートからバスに乗る。
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バスは杭徽高速道路をひたすら3時間(230km)西進する。
トイレ付ということもあるのか3時間に一回も休憩がなく、もっぱら一人の運転手が運転を続ける。
杭徽高速は殆ど車が走っていない。
屯渓に着くと、降りた瞬間タクシーの運転手、物売、宿屋のなんやかんやの人達にしつこくまとわれ抜け出すのが大変。
明日の夜の景徳鎮に向かう列車の切符を買うために、黄山駅(ここ屯渓区にある。)へ行かないといけない。
駅まで近いはずだが、方向がわからないので仕方なくその辺にいたタクシーに乗る。
運転手は、100km北方にある黄山市黄山区まで行くことを期待していたのかいやいや「20元」とふっかけてきた。
「すぐそこだろう」と思いながらも、めんどうくさいので20元で(かなり大回りをしていただき)黄山駅に到着。
駅前でもなんやかんやの人に囲まれるが振り切って切符売場(售票処)へ。
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黄山駅售票処の電光表示板
明日の夜は今回の旅行で唯一列車を利用し景徳鎮へ向かうことになっている。
この列車に乗車できないと、最悪大枚をはたいてタクシーでも利用しないと旅程を完遂できない。
しかし、電光表示板によると不幸か幸運か「無座(立席)」(のみ)は発売されているとのこと。2.5時間なので立席でも仕方がない、足が確保できただけでも幸運に思い切符2枚(1枚25元)を購入。なお、ここでタクシーの呼込みをしている女性を振り切ったら「黄山は明日は雨で何も見えないぞ」と捨て台詞を言われる。
感じが悪い(があながち嘘ではなかった)。
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黄山市屯渓区の老街
ホテルは、有名な老街の近くにある「黄山東方假日酒店」。假日とはホリデーの意味なので「ホリデーイン」というところか。タクシー(5〜6元)に乗込みホテルに向い、チェックイン。
友達の部屋は老街に面した明るい部屋、私の部屋は裏側の暗い部屋。
友達は、中国北方三省の大連出身なので、ここ南方は暖かいだろうと想像していたため軽装しか準備していない。
私はダウンで来て、その友達に昨年ハルビンで買ってもらったマフラー、帽子、手袋を準備していた。
私の予想どおりここは内陸地なので冬は実に寒い。
結局、明日の黄山登山に向けて友達はダウン等一式を老街で購入しないといけないはめに。外は冷たい小雨が降ったり止んだり。
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外に出ると、自転車タクシーのおばさんに乗れ乗れとしつこく付きまとわれる。
それを振り切ってホテルの反対側へと道路を渡り小路に入って老街の商店街へ。
一軒の商店で「衣服は何処で売っているか」と聞くと「ビージーゾウ」と言われ「きょとん」とする。
これはどうもこの辺りの方言らしく「普通語」の「一直走(イージーゾウ)=真っ直ぐ行く」の意味らしい。
ともあれ商店街をかなり「ビージーゾウ」すると衣服店が何件かある。ここで友達はダウン、防水パンツ、帽子、マフラー、手袋を購入。
観光地なので、商品の質が良くないわりには価格は日本の2倍。同じ中国製でも日本で購入したほうがはるかに安く品質が良い。
手袋に至っては、あちこち糸が飛び出しており、「壊れている」と言うと、店員は「問題ない」と言い、飛び出している糸を鋏でちょんちょんと切って何の悪げもなく売ってくださる。。。
雨足が速くなってきたので商店街中心にある「屯渓大衆美食城」に入って「安徽料理」の夕食を取る(二人で98元)。
雨の中ホテルに戻ると部屋は寒々としており、体が温まるまでエアコンの下から動けない状態。とてもシャワーどころではない。
友達は、ツインのベッドの両方のかけ布団を重ねて寝たとのこと(中国ではシングルの部屋は殆どなく一人でもツインかダブルの部屋に泊まることになる。)。
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安徽省黄山市屯渓区
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★参考情報
@杭州西バスステーション(杭州西駅)から屯渓へのバス
7:50,8:40,9:40.10:20,11:20,11:50,12:20,13:30,14:30,15:30,17:00,18,00
距離230km,所要時間3時間,85元(=約1200円)
A杭州西バスステーション(杭州西駅)から黄山景区へのバス
8:00,10:50,12:40,14:10,15:10
距離296km,所要時間4時間半,100元(=約1350円)
赤字が今回利用した交通手段
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