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南国土佐の滝々

南国土佐の滝々

雪輪の滝を鑑賞した後、国道441号線に向って県道を東進する。 これも悪道であった。途中17:00まで通行止とのことで、約20分足止めを食らう。 旗振りのおじさんに、迂回路がないか聞いてみたが、待っている方が早いという。 国道441号線に出ると、四万十川に沿って北上する。途中国道381号線、国道56号線を経由し宿泊予定の須崎には19時前に到着。 ビジネスホテルで宿泊。 値段は1人朝食抜きで5000円以下で、女将さんは感じが良く、部屋はよく手入れされ清潔でありお勧めである。

はYafooの地図です。適宜縮尺を変えて付近の道や位置関係を確認ください。


滝名場所 徒歩の高低
83大樽の滝高知県越知町100m以内
81龍王の滝高知県大豊町100m以内
82轟ノ滝高知県香美市50m以内





越知の大樽の滝
翌日は6:00須崎のホテル発。「大樽の滝」へと国道494号線を北上。国道33号に出たら越知町の越知橋の手前を左折。大桐川の左岸を上っていくとまもなく、「大樽の滝:駐車場まで車で5分、駐車場から徒歩15分」という看板が左手にある。

大樽の滝マップ

その看板に沿って滝へ向う林道に入るが、これは恐ろしい。崖に自動車学校のS字カーブをさらに何十センチか狭くしたような道が貼り付いている。 あまりにも恐ろしい道なので、一回苦労してバックして入口まで戻った。ここから歩こうかとも思ったが、高齢者(?)もおり、再度車で挑戦。
途中の道が恐ろしい割には、終点に立派な駐車場がある。 なるほど約1kmを5分もかかるとは、時速12km程度でしか走れない道ということか。

大樽の滝入口

駐車場からは、川の右側の山道を登っていく。最初は多少坂がきついが途中からなだらかな道になる。
なお「大樽の滝」付近にかかわらず、四国には年中紅葉した「かえで」が多いようだ。春なのに秋の写真に見えてしまう。
やがて、前方に滝見台が現れ、滝の前の橋に到達する。

大樽の滝

大樽の滝

この断がいは、高知県では珍しく4億年以上の花こう岩でできている。
わすか200メートル程度の低標高にありながら、この滝の落差は三十四メートルもある。
大きな樽の水をまいたようにどうどうと流れ落ちている姿から大樽の滝と名づけられた。
1956年昭和31年に横倉山県立自然公園の一部に指定され、1990年(平成2年)には日本の滝百選に選定された。
この滝の上方には囲炉裏ケ渕、中樽、上樽などのふちが連なり、いろいろな悲恋物語りや大蛇伝説が伝えられている。
越知町(現地の看板より。)
2006年5月2日
大樽の滝の入口を後にしたのが7:15分。国道33号線を高知自動車伊野ICへと向う。
当日は平日ということもあり通勤の渋滞に巻き込まれる。 なお、本旅行において渋滞に巻き込まれたのはこの日のこの時だけであった。山道ばかり通っていたので渋滞とは無縁であったのであろう。
高知自動車道に入ると、次の「龍王の滝」のある大豊町の大豊ICへ向う。途中南国ICから大豊ICまでは長いトンネルがいくつも続く。

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梶ケ森の 龍王の滝
高知自動車道大豊ICの出口には「龍王の滝」という看板がある。その方向へ向うと国道32号に出る。高速の出口に看板があるくらいだから、いずれ「竜王の滝こちら」という看板が出てくるだろうと思ったがあまかった。 いつまでたっても看板等なく、おかしいと思ったのは徳島県との県境を越え大歩危のあたりまで来たときであった。
あらためて地図を見直すと、どうみても通り過ぎた豊永駅付近だ。 豊永駅付近をうろうろして、野良作業をしているおじさんに聞いて、ようやく「龍王の滝」は「梶ケ森」へ行く途中にあることがわかった。 今後この滝に向う方は下記の地図を参考にするとともに「梶が森」の看板を目指してほしい。
なお「梶が森」といのうのは森というよりも山の名前である。

入口

図のように、豊永から国道439号線に入るのだが、その先の集落に入るととても狭い道になる。 途中「梶が森」右折という看板があるので、そちらに入りそれ以降の分岐は上の道へ、上の道へと向っていく。
途中岩石ギャラリーとトイレがある。 ここを直進し、梶ケ森という看板があるところを右折するのだが、手前を右折したため、とても細い棚田の間の道を通り抜けることとなった。 とりあえず、地元の方に「梶ケ森」はどちらかと聞くと、直進とのこと。 滝に向う道もとても細くて長い道である。
かなり進むと「龍王の滝」という看板があり、駐車場に到達する。途中の道が細い割には駐車場は広く、40台〜50台も駐車できる。
朝靄がたちこめる駐車場から「龍王の滝」に向う途中には、このように遅咲きの桜が開花していた。 滝道は最初はなだらかだが、途中から多少険しくなる。
滝は、龍が喉から水を吐き出しているように見えるので、この名前がついたのだと思う。

龍王の滝

龍王の滝は、県立自然公園梶ケ森の七合目に位置し、落差は20mあり、源流は頂上付近で湧きでており、不思議な水としても有名である。
また、原生林の中で自然そのままの姿をとどめており、周辺との調和がとれた滝ということで、平成2年「日本の滝百選」に選ばれた。
伝説の一説として、滝の下方佐賀山地区の某家にある夜1人の娘が訪れ、一夜の宿を乞うた。主人は快く受け入れたが、娘が「私が休んだら身体に水をかけてほしい。」と云う。 不審に思った主人が夜中にひそかに娘の寝ている座敷のふすまを開けてみると、大蛇がとぐろを巻いていた。 朝、娘は昨日と同じく変わらぬ様子で礼を述べ、家を出たが、主人は、なお不審がさらず跡をつけた。
やがてその娘は龍王の滝に静かに身を沈めたという。 そのあとで、主人は枕もあがらぬ大病になったという。
「大豊町史(古代近世編)より抜粋」
現地の看板より
2006年5月2日

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鉢ケ森の 轟ノ滝
さて、龍王滝から高知県最後の百選の滝である「轟ノ滝」へ向うため、再度国道32号線に戻り南国市方面へ向う。高速道路を通らずに32号を南下すると途中南国ICの手前に「香美(旧土佐山田)」とい看板があるので、左折し、「竜河洞」の看板に沿って進むと、まもなく国道195号線に到達する。 この国道195号線を物部川に沿って遡上する。国道の看板の下に「轟ノ滝」という看板があるのでそれを見落とさなければ道に迷うことはないはず。国道195号は、とても良い道であるが、途中から左折して滝に向う道はあいかわらず狭い。

マップ

轟ノ滝の入口は..

駐車場は滝の入口をはさんで下と上にある。入口に看板はないが、滝壷へ向うためには下の駐車場と上の駐車場の間にある鳥居をくぐらないといけない。とてもありがたいこと(?)。 なにも看板はないが社の左側に滝に向って降りる小路がある。

一段目の滝

滝へと下る階段の途中から一段目の滝の滝壺を眺めることが出来る。水がとても澄んでおり本当に美しい。
さらに階段を下まで下りると、橋があり、それを渡ると轟ノ滝の正面の岩の上に出ることができる。

轟ノ滝

巨大な岩石の間を2段(3段?)に落ちる豪快な滝である。土佐の名に相応しい。
その後、若いカップルがわれわれの後から下りてきた。 その彼氏が言うには、この滝の兄弟滝である「大荒の滝」が付近にあるとのこと。 そして「どちらから来ましたか?」と聞かれたので「広島」と答えると、「広島には良い滝が多いでしょう?良い滝は何ですか?」と聞かれたので、とりあえず「三段峡かな?」と答えた。
2006年5月2日

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