青海省西寧,塔尓寺,月日寺,青海湖
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2009年4月28日成田空港第1ターミナル10:35発→全日空NH905→北京首都空港第3ターミナル(第3号楼)13:35着。
第3ターミナル→無料の連絡バス→第2ターミナル。友達は大連13:30発→中華南方航空CZ6121→14:50着北京首都空港第2ターミナル。第2ターミナルの出口で友達と合流。
西寧行フライト(北京首都空港18:00発→CZ6992→西寧海東空港20:30着)に搭乗するため第2ターミナルでチェックイン。
離陸まで3時間もあり,チェックイン時には搭乗口はまだ未定。
しばらくして空港内の案内モニターを見ていると搭乗口が表示される(中国では,このようにチケットに搭乗口が記載されいなかったり,チケットに記載されている搭乗口が変更になることがけっこう多いので,常に空港内の案内モニターには注意していないといけない。)
※北京首都空港第2ターミナルには「公主墳」行軌道の看板の取付けが進んでおり,近々ようやく空港と市内が地下鉄で繋がる模様である。
これまで北京市内と空港の間の交通手段はタクシーかバスしかなく,またそれが渋滞に巻き込まれるため,時間が読めなくて苦労したが,
この開通により,中継点として北京市内で1泊する等同港のハブ空港としての役割が格段に上がると思われる。
西寧付近の地図
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西寧駅
20:30西寧海東空港に到着。空港出口左側から市内行きの空港バス(机場班車)がある(21元)。
市内までは30分程。車内テレビでは,若者向の新しい音楽番組が放映されている。
それらは西寧の有名な民謡「草原情歌」をアレンジしたものが多い。
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西寧駅前停留所で下車しバス進行方向の最初の交差点を右折し500m程歩くと「西寧駅」に到達する。
切符売場(售票処)は駅左側にある。
そこで明日の夜19:24発の蘭州行K916号列車の切符を購入。2等車(硬座)で22元/人。
なお切符売場に入るにも正面の荷物検査所を通らないといけない。
青海省はオリンピック前に騒動が起こったチベット(西蔵)と密接な関係があり,青海チベット鉄道の起点でもある。
切符の購入後タクシーで本日の宿泊場所の中発源飯店(204元/人泊)へ向う。先ほど気付かなかったホテルは空港バス停留所の対面であった。
翌朝5月29日,友達があらかじめ手配しくれていたハイヤーが8:00に迎えに来る。
本日の観光は,タース寺(塔・尓・寺の3文字でタ・アル・スと読むのでタース寺というと「寺」がダブる),日月寺,青海湖で,旅程は400kmを超える。これを500元(約7,500円)で巡ってくれるので大変お得である(どうやら中国のハイヤーの相場は経験上1日500元のようだ。)。
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牛肉麺の店
ハイヤーの中で「ザィナーヤォユェンダディーファン(在那遥遠的地方)」と草原情歌を歌ってみると、運転手さんが「ドェイ」と言う。
そして市内から南に40km,国道と高速道路を経てタースに着く(市内から約1時間)。その門前街の端に駐車場がある。ここで御当地料理の「牛肉麺」を賞味(実は麺がなかったので春雨(麺条)になったが)。
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牛肉麺条
中国料理は南部ほど辛く,西部ほど塩辛い。西寧の牛肉春雨は多少塩辛いが,さほど辛くなく日本の一般のラーメンよりは遥かに美味しい。
写真のように御当地野菜,トマト等日本よりもふんだんな食材を使用しているのがその要因であろう。
お茶は日本茶とまったく同じ味である。
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門前町
食事を終え,タースに向う途中にはこのような商店街があった。
中国の観光地では毎度のことだが「これ買え,あれ買え」といろんな人に囲まれる。
「不要,謝謝!(ブヤオ,シェシェ)」と振り切るが結局友達はブレスレットと首飾りを買わされていた(といっても高くても10元(150円)程度なので少しは地元にお金を落とそう。)。
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タース寺廟
タースは明の洪武帝の時代の1375年に建立され,中国におけるチベット仏教の4大布教地のひとつである。1961年に中国の重要文化財に,2001年にはAAAA級観光地に指定される。面積は10万uで,主な建築物は52あり,殿堂,僧房は9,300余りにものぼる。
多いときは3,600人の僧が集まる。古代の勇壮な建物であり,多くの壁画等がある。さらに寺には4つの大学院(顕宗,密宗,時論,医明)がある。入場料80元。
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タースの階段
タースに入ると,美しい寺廟が並んでいる。これを過ぎ右手のこの階段を登って全貌を見る。そして左へと山肌を下っていくとタースの奥に到達する。そこから入口に向って左右の建物の中を参観していく。
※建物の外からの撮影は自由だが,建物の中は撮影できない。
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タース全貌
多いのは「弁財天」。
お金=福という即物的な発想は中国では常識か?
なお,チベット仏教で有名な五体頭地(お礼をしてうつ伏せに体を地面に擦りつける)があちこちで行われていた。友達もこれができる。
中国は世界最大の仏教国なのであろう。
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黄土高原1
友達は,出口で民族衣装を着て記念撮影。そして10:45頃にタースを出発し日月寺,青海湖に向う。ハイヤーは一旦市内に戻り,南西方向へと高速道路,一般道を走る。
車窓から、草原の丘が連なりそのあちこちで羊が放牧されているのが見える。
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黄土高原2
さらに進むと前方に冠雪した青蔵の高山が見えてくる。
このあたりは標高3,000m以上であるが,4月末でもさほど寒くなく,風もとても快い。
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日月山
タースを去ること2時間15分の13時に日月寺に到着する。入場料25元。
ハイヤーはこの山麓で降ろしてくれ,山の上の駐車場で待っていてくれる。
我々がひたすら階段を登っていると運転手から携帯電話に連絡が入り「ただ登るのではなく周囲の建物も見学するように」とのこと。
それだけ見渡しが良いし,こんな場所でも中国では携帯電話が通じることには驚かされる。
左側が日寺,右側が月寺。標高3,400mである。
日月寺がある日月山は,古代には山肌が赤いことから「赤峰」と呼ばれていた。
ここは,青海の農業区と放牧区であり,さらに青蔵高原と黄土高原の分水嶺である
(つまり青蔵高原の水は青海湖に溜まり蒸発し,黄土高原の水はここから遥か東シナ海へと注ぐ。)。
ここはシルクロードの南路であり,さらに唐とチベット間の古道が通っていた所で,省級の重要文化財である。唐の王女「文成」がチベットに下った時,唐の皇帝李成民から「日月宝鏡」を賜ったこともあり,後世の人が,王女文成のチベット民族と漢民族の団結と進歩に対する巨大な功績を記念して赤峰を日月山と改名したとのこと(写真中央の白像が王女「文成」である。)。
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青蔵高原
日月山を西に下ると広大な青蔵高原に出る。この写真の白い点は羊,黒い点は牛である。途中何度も羊や牛の大群に道を遮られるが,クラクションを鳴らすとさっと道を開けてくれる。
さらに西進すると右手にまるで地平線に見間違える広大な青海湖が見えてくる。
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青海湖の食堂街
そして14:00頃ようやく青海湖の景点に到着。ここの食堂街で(山東省青島出身の)運転手とともに遅い昼食をとる。
羊肉と御当地野菜をふんだんに使った料理は最高である。
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青海湖と青蔵高原
中国で最も美しい(とチケットに書いてある)青海湖景点の入場料は100元。この景点には牧場,放牧民の住居等の展示もあり,青海湖遊覧船も出ている。
園内のバスは10元で入口から桟橋まで,桟橋から出口まで送ってくれる。
上記の写真の湖畔の草原は初夏になると黄色い花で一面
満たされ空が晴れると見事な景観になるらしい。
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青海湖
青海湖に来たというこの証拠写真を撮るためにわざわざ入場料100元を払ったのかな?
なお青海湖の字の上に模様のように見えるのが現地語。
追記:昨夜大好きな「白酒」を飲みすぎたのか,空気が薄いのか,頭痛,吐き気,胃痛が続いて大変であった。
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砂漠
青海湖を15:30頃出発し西寧駅へと向う。運転手は帰りは北方の道を選んで途中でこの広大な砂漠を通ってくれた。
ハイヤーを降りて砂漠を歩いてみると砂は脆く,谷に落ちると這い登るのは大変だろうと想像できた。
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西寧市内で多少渋滞が発生したため,駅に到着したのは18:45頃。すでに19:24発西寧発K916号蘭州経由銀川行列車の改札は始まっていた。パン,水,ひまわりの種,ソーセージ,くるみ,りんご,梨を買いこんで列車に乗車。
ここは中国西部なので,21:00頃までは明るい。北側の車窓からは,西寧から蘭州近くまで赤い険しい岩山が延延と続いているのが見える。
列車は急な坂をひたすら下っていく。蘭州まで約3時間。
蘭州駅で下車し翌晩22:32発の銀川行同K916列車の切符の購入のために售票処へ。
切符は,1等寝台(軟臥),2等寝台(硬臥),1等車(軟座)も全て売り切れで結局2等車(硬座)しか購入できずがっかり。
夜間9時間半も2等車に乗るのは大変だろう思うと気が重くなる。しかし事態はそれ以上酷であった(次ページで記載)。
ともあれタクシーでホテル(西蘭国際大酒店204元/人)へ。友達がホテルのフロントで翌日のハイヤーの手配してくれた(1日500元)。
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ここで一言〜中国西部のトイレ事情。
シルクロードへは誰もが人生一度は行ってみたいもの。しかし特に女性を悩ませるトイレ事情。
慣れればなんということないか。。。
- 空港・・・.比較的清潔だが,ペーパーは個室にはなくトイレの入口に大きなロールがあるので予め必要と思われる分を取って個室に入ること。
- ホテル・・・清潔だが水が流れないことが多い。
2件目のホテルは水が流れないため水槽の蓋を開けここと思われる所を引っ張たら流れた。
3件目のホテルはどうやっても水が流れないためそのまま放置してチェックアウト。
心配な方はホテルのロビーにあるトイレを使用すべき。なお部屋には必要最小限のペーパーしか装備されておらず,もちろん予備のペーパーも無い。
- 列車,駅,観光地・・・極限である。「それ」は砂であると割り切らなければいけない。。たとえ有料(0.5〜1元)であっても大差ない。さらにペーパーは絶対にない。
- 食堂,レストラン・・・料理は美味しいがトイレは大きな厚板に穴が3個位並んで空いているような所が多く,そろって仲良く用が足せる。穴の下は外で太陽の反射光で明るい。勿論ペーパーはないので,食堂でくれる(もしくは購入する)ナプキンの余りを持って行こう。詰まることが絶対に無いので新聞紙でも可。一応男女は別となっている。
そもそもここは遊牧地帯なのでトイレたるものの必要性がさほどないのであろう。羊,牛,牧羊犬の「それ」と人間の「それ」にどれだけ差があるかということかな?
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ここで、中国では誰もが知っているここ青海省の民謡「草原情歌」をご紹介します。
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