陽朔へ
今日の観光コースは、桂林市内から磨盘山埠頭までバスで行き、そこから観光船で漓江を下りながら両岸の奇形の山々を約40kmに渡って鑑賞し、陽朔に着いたらバスに乗り市内を観光して桂林に戻ってくるというもの。
コースは右下図を参照して下さい。
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桂林の地図
我々が泊まった芙蓉酒店は桂林市街中心部からちょっと北。昨日友達が買い物に行った繁華街は解放路と中山路の交差点あたり。
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桂林漓江陽朔游船
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芙蓉酒店の朝食
昨日の貴陽での朝食と打って変わって朝食は質素になる。うどん、粥、中華饅頭とゆで卵。
殆ど澱粉質ばかり。ただ味はいつもながら美味しい。
ホテルを出て中山路を越えたところで迎えに来た観光バスに乗車。
若い女性のガイドさん。バスの中でグーグー眠っていたらあっというまに磨盘山埠頭へ。
埠頭でガイドさんがオプショナルツアー(中国では『自費』という。)の説明をしている。
ある観光客が『自費』のツアーがあるなんて事前に聞いていない。それなら旅行を予約するときに説明があるべき、とガイドに食ってかかる。
ガイドは、それは観光客が価値があるかどうかその場で判断すれば良い。価値がないと思うならバスの中で待っていれば良い、と言う。
客は、せっかく現地まで来たのだからバスの中で待っていることなどありえない、と言い返す。
ガイドさんはなら「自費」のツアーに参加したら、という堂々巡りの喧嘩を続けていた。
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磨盘山埠頭
我々は何度も中国の現地ツアーに参加しているので、「自費」のオプショナルツアーが
必ず存在し、さらに土産物店に長々と連れて行かれることは覚悟している。
これまでの経験からして『自費』は一日だいたい200元以下。
友達は「印象劉三姐演出」の鑑賞という名目で一人230元を予算化していたが、これを取りやめて『自費』ツアーの費用に割り当てた。
友達の旅行手配もこなれたものになってきたものだ。
なおガイドさんの収入は『自費』ツアーまたは土産物店でのコミッションしかないとのことなので快く『自費』ツアーに参加しよう。
船は10:00発とのこと。毎時30分出発で陽朔までの所要時間は3時間半。
上の写真は観光船3隻が並列連結されて港に入ってくるところ。
河岸に腰掛けて船の入船を眺めていたら、個人旅行の中国人が「切符はどこで買うのか」と聞いてきた。
切符は事前に観光会社に頼まないと、埠頭では入手できないようなので十分注意しよう。
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桂林漓江陽朔船游
さて我々の船もようやく入船してきた。5艘並列に港に泊められたので義経の八艘跳びならぬ5艘跳びでもっとも沖の船「朔旅509号」に乗船
(と言っても船と船との間には鉄板が渡されているが。)。
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桂林漓江陽朔游船
並列で係留されている5隻の船は全て10時発。したがって10時になると一番沖に停泊しているの我々の船から順次出航する。
観光船の客室では、左右4席ずつの座席が食卓を挟んで向かい合って配置されている。
乗船しても暫くは屋上に出ることができない。
それは途中に橋があるからとのことで、その橋を船がくぐると屋上に出ることができる。
屋上に出れるようになると、殆どの乗客がそこに上がってくる。そこでは早速このような奇山が迎えてくれる。
5月1日でもかなり気温は高いが川面の風は心地よい。
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漓江
こうもり山(蝙蝠山)、草坪風光、楊堤風光等素晴らしい景色を堪能しながら河を下っていく。
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桂林漓江陽朔游船
乗船して1時間半もたつと友達が早速このようなおやつを注文する。
中国では高温の油で揚げるからか殻付の小蟹等硬いものでもバリバリと食べられる。
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漓江
浪石風光付近(?)。素晴らしい景色。
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漓江
黄布倒影付近(?)
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漓江
興坪鎮付近(?)。なお螺螄山から陽朔までの約1時間は単調なのでゆっくり睡眠が取れる。
但し陽朔に近づくとまた風光明媚な山が増えてくる。
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漓江遊覧船の食事
これは途中船内で提供されるツアー標準の昼食。朝食と殆ど同じで米とうどんと卵。ただし昼食には肉キャベツ炒めがついている。
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陽朔
13時半頃陽朔に到着。埠頭から観光バスが待機している駐車場へは、長い土産物街のアーケードを抜け、さらにその先から電餅(電動)車に乗って向かう。
このような土産物街があると友達の足は急速に落ちる。
多くの店を覘いて結局スカートを2着を購入したようだがどうもブラウスとの色合いが今一かも。
買い物が終わり電餅車に乗って駐車場に着くとこんどは食べ物の調達。
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竹筏漂流
観光バスにいつまでも戻ってこない客が3人。その客は海南島から来られた方々で電餅車を途中で下りてしまったらしい。
ガイドさんと携帯で連絡を取り合って、バスが客の近くまで迎えに行ってようやくご乗車。
それからまもなく湖源遇龍皮漂遊に到着。
ここは例の『自費』だ。
ここのアトラクションは、東屋を載せた竹の筏で湖を巡るというもの。
湖を渡る風は涼しくて気持ちが良い。
途中、筏の上に建てられた売店が浮かんでおり、それと客を乗せた筏を連結して買い物(といっても焼き鳥とビール位しかないが。)。
筏に備え付けられた大きな水鉄砲で近くの筏と水の掛け合いをしているグループもあった。
筏発着場への戻りは陽と水辺の反射光でとても熱かった。
日本には無い風光明媚な景色の中で長閑で幸福な時間を過ごした。 |
大榕樹景点
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漂流が終わった後、観光バスでさらに少し進むと樹齢1,400年のカジュアルの樹木がある公園(左の写真)へ連れて行かれる。
もちろんここも『自費』で20元。ここはバスの中で待っててもよかったかな?
カシュガルの木の公園を出て、バスに乗り、山肌に直径50メートルもの大きな穴がぽっかりと空いて向こうの空が見える『月亮山』を車内から見学した後
バスは桂林市街方向へ戻る。
これで観光は最後かとバスでゆっくり睡眠を取っているとさらにもう一つの『自費』の観光地へ連れて行かれる。
この観光地は世外桃源「被遺忘故郷(忘れられた故郷)」と言い国家4A級の景区とのこと(下の写真)。
ここでは約20人乗りの電動モータ-の船に乗って湖を周回するのだが、我々の乗った船は出発するやいない湖の真ん中で電池切れ。
客の間から「泳いで戻るのか?」とのヤジもあったが、船の女性ガイドが岸に向かって大声で救援を頼むともう1隻の充電十分な船が接船し、乗客はみな乗り移った。
岸辺でダンスをしている一団を鑑賞したり、狭い洞穴を抜けたりする楽しい舟遊びである。
この観光が終わったのが18時半。
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世外桃源
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宝慶食府
さて観光が終わりバスが桂林に近づくと、ガイドが我々に、他のメンバーは食事がついているがあなたたちには食事がない。バスに乗って待っているか先に帰るか?と聞くので一緒に食事する、と申し入れると一人15元とのこと。
超格安!他のメンバーは桂林を3日かけて観光するツアーに参加しているのだが、我々はその真ん中の1日(河下り)に割り込んだ形になっているらしい。
中国のツアーはパッケージであっても途中で人が抜けたり、また途中で人が加わったりして融通きいて面白い。
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芙蓉酒店
出された料理に肉類が少ないので、ツアーメンバーが自費で買ったソーセージ等を提供ていた(前日の食事がそうだったんだろう。)。
15元の食事が終わった後、私が店内で清潔なトイレを探し求めてようやく見つけたとき、友達が私を店内探し回るというハプニングもあったが、何とかツアーバスに間に合い芙蓉酒店に戻ってきた。
洗濯物もすでに乾いており、一人でのんびりと白酒を飲みながらくつろいだ。
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