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黄果樹瀑布&龍宮
貴州省から雲南省にかけては石灰岩で出来た奇岩・奇景が数々ある。 3年前に観光した石林もその一つであり「中国南方カルスト」として2007年に「世界自然遺産」に登録されている。 本日訪問する鍾乳洞「龍宮」と「黄果樹瀑布」はこれに含まれないようだが、いずれも国家五星級観光地である。
昨夜(今朝)の就寝がとても遅かったこともあり、6:30に友達にドアを叩いて起こされた。 慌てて衣服を着て部屋を飛び出す。貴陽雅迪尓(ヤディア)酒店から中華南路を渡った反対側で観光バスを待った。「方正旅遊」と書かれたマイクロバスが来た。 なお本日のツアー「貴陽港中旅」は龍宮,昼食,黄果樹瀑布,天星橋,陡坡塘の観光及び自費の大エスカレータを含めて一人600元(約8,500円)である。


龍宮


龍宮は貴州省省都貴陽市から西南約132kmの所にある大鍾乳洞である(安順市)。 バスは芦昆高速道路を只管西進する。途中風光明媚な紅楓湖を渡っていったらしいのだが、バスの中では昏睡しておりまったく気がつかなかった。 途中で寄ったガソリンスタンドで目が覚めたぐらい。
龍宮地図

龍宮地図

龍宮へは、芦昆高速の安順西ICを出て一般道を東に向かう。 国家5星級観光地の割には道はさほど良くなく、またこの種のマイクロバスは中国で何回か乗っているがとにかくサスペンションが悪い。

ここから一つの峠を越していくのだが、途中、観音の形、動物の形をした奇形の山々が現れる。 馬頭村からさらに細い道に入り南下する。

龍宮の駐車場でマイクロバスから下りて、その先の橋を渡った所を右折して龍宮の入口へ。 小川に沿ってなだらかな遊歩道を登っていく。
しばらく進むと鍾乳洞(左下の写真)が大きく口を開いており、その中から水が滔々と流れて出ている。 これが龍宮かなと思ったがどうも違うよう。その横の展望エレベータに乗って崖を登る。

山上に出ると、ガイドが「次の船は並んでいるといつまでたっても乗れないのでとにかく(人をかきわけ)前へ行くように」と言われる。ということで先を急ぎ天池の船着場に着いたのは9:30頃。
龍宮入口

龍宮入口

天池の龍宮乗船場でこのような船頭手漕ぎの小型のボートに乗り込む。 そして天池を横切りその奥で口を開けている龍宮(水溶洞)に向かっていく。 この天池は水深200mもあるらしい。
天池龍宮乗船場

天池龍宮乗船場


龍宮(水溶洞)は日本の秋芳洞よりはかなり大きな鍾乳洞。内部は池のようで水の流れは殆ど無い。 水はこの洞窟を出て天池乗船場所の左側の滝を通って下流に流れる。

鍾乳洞も秋芳洞に比べかなり古いからか石筍等はあまりないし天井から水が滴り落ちることも無い。 日本では、鍾乳洞はなるべく自然光で照らすのだが、赤や緑の派手な照明を当てるのは中国独特の文化か?

鍾乳洞の中では多くのドームが小さなトンネルの水路で繋がっている。 なお夏場はすぐに水が増えるので殆どの鍾乳洞は入れないとのこと。何も考えずに夏に行くと何も見れないという憂き目にあうのかも。

以下の写真は龍宮の水溶洞入口から内部まで。
龍宮洞窟入口

龍宮洞窟入口

龍宮洞窟入口

龍宮洞窟入口

龍宮洞窟内部

龍宮洞窟内部

龍宮洞窟内部

龍宮洞窟内部

龍宮出口で

龍宮出口で

水溶洞の見学を終え、来るときにも乗ったエレベータで下山。 そこで民族衣装を着ていた地元の方々の撮影をしたら取り囲まれてやれ民族衣装を着て 写真を撮れなど大変な騒ぎ。中国の友達に助けてもらってその場から脱出した。

駐車場に戻り高速道路に戻る途中に観音洞に立ち寄る。 ここは高さ60mもある岩の洞窟なのだが、本洞は宗教的な関係で撮影禁止とのことだったので となりの洞窟を撮影した。神様の上の岩もまた神様に見えるとのこと。 

そして友達が大好きなショッピングへ。 成都でも立ち寄った竹製品の店へ(下右写真)。 まずプレゼンルームへ通され、竹の繊維の優秀さをPRされた。 竹繊維で作った布巾は汚れを直ぐに吸収し水で簡単に落とせること等。 それを、醤油と油を竹繊維の布巾にかけ水で洗い落とす実証実験で証明していた。 ※日本に持って帰っていろんな汚れを拭いてみたが、醤油と油以外は水では簡単に落とせないこともわかった。

観音洞

観音洞

引き続き買い物なのだが、あまりショッピングに関心ない私は早々に店を出て外でタバコを吸っていたが、 悪い予感が的中し友達が山ほど竹繊維で出来たお土産を抱えて店を出てきた。ついでに橘さんにお渡しした頭マッサージ器も。 10日の旅程の3日目にしてお土産でいっぱいになってしまった。 このお土産の山を抱えてこれからあちこちの観光地を巡るのかと思うと気が沈んでしまう。 さらに右下の写真の店でお土産のお菓子を。 ここで買った箱詰めのお菓子は先の龍勝で 大雨に遭って箱がぼろぼろになり他人にあげれる状態ではなくなった。
今生貴竹家住用品生活館

今生貴竹家住用品生活館

波波糖

波波糖



黄果樹瀑布
さて2件の土産店に立ち寄ったあと、今日のメイン観光地の黄果樹瀑布へ向かう。昼食はこの景区入口前の商店長屋の一角の「瀑縁食府」で。 食事が終わるとガイドさんに連れられ黄果樹景区の入口へ。

ここで園内専用のバスに乗り換える。 中国では自然の観光地で、ある時まで誰もが行けたところに「門票」というものを作り、金を払わないと観光できないようにする。 それが少数民族の保護のために活用されているなら納得もできる。 日本では自然観光地について「門票」は無いと友達に言うと、ならどうやって観光地を維持するの?と聞かれた。 そもそも自然観光地は国民共通の所有物であり入場料を取るのはおかしいとは思うのだが 日本の赤字財政を思うと日本も「門票」を設けて、観光旅行できるほど余裕のある人は金を払え!というのも一つの手かもしれない。 ただ一部の人しか潤わない仕組みならそれも問題。
バスは「天星橋景区」へ向かう。最近の旅行計画は友達まかせなので、そこに何があるのかまったく知らなかった。

天星橋景区入口に着くと延々と人の列。この先にすごい滝か何かあるのかと思ったが、ここは単に石灰岩でできた奇岩の山々の間を水が流れているというもので、水の中の「石林」という感じだ。 かなり深い池に大きな飛び石が並べてあるので、足を踏み外すと結構大変なことになるので十分注意して観光しよう。

ここでも観光客は列を作ることなく、我先にと道外を通ったりして人を抜いていく。(左下写真)

そして、かなり先の池に面した土産物店でガイドさんが待っていた。ここから駐車場に向かって進む。 九寨溝でもそうだったが、ガイドさんは、よくこんな多くの観光客の中で自分のツアー客を見つけられるものだと思う。
黄果樹瀑布地図

黄果樹瀑布地図



天星橋景区

天星橋景区

天星橋景区高老荘

天星橋景区高老荘

黄果樹瀑布エスカレータ

黄果樹瀑布エスカレータ

そもそも天星橋景区は滝もないのでいったい何だろうと思っていたが、 それは、我々は園内を途中出場したためで、さらに奥まで行くと星峡飛瀑、天星洞、索道等の 見所があるらしい。
黄果樹瀑布

黄果樹瀑布

天星橋からまた循環バスに乗る(乗り降り自由)。 いよいよ黄果樹瀑布のそのものへ。瀑布本体は大瀑布景区にある。 そのバス停で下りる。そこから左の写真の大扶梯(エスカレータ)50元を利用するかどうかはオプション(中国では「自費」という。)。 時間がない我々は(たとえ時間があっても友達は歩いて降りないだろうが)もちろんこのエスカレータを利用。 河原に到着し左岸の緩やかな遊歩道を登っていくと上の写真、下の写真の黄果樹瀑布が姿を現す。
落差74m幅81m。正面まで来ると滝の上にも何段かの滝があることがわかる。 さらに、滝の裏側を回ることができるとのこと。 あまり気が進まなかったが普段足の重い友達がそこへ是非とも行きたいと言うのだ。 滝の左側の斜面を登っていくと人工的に彫られたトンネルがある。 そのトンネルの途中の岩の割れ目から滝の裏側を見ることができるのだ。 いくら観光のためとはいえ自然をこのように変えてしまってもいいのか疑問に思うが、国民意識の違いによるのだろう。
黄果樹瀑布正面

黄果樹瀑布正面

陡坡塘瀑布

陡坡塘瀑布

黄果樹瀑布の裏側で水しぶきを散々浴び滝の右側に出てきた。ここから吊橋を渡って戻るのだが、吊橋は最大20人とのことで 管理員が20人渡り終わったのを確認して次の20人を通すので、渡るのを待つ人々で混雑している。 こういう所でも中国人は絶対列を作らず隙さえあればわれ先と割り込む。
吊橋を渡り終え大扶梯(エスカレータ)を登って循環バス乗場へと戻り循環バスに乗車。 そして途中陡坡塘景区で下車し、そこから陡坡塘瀑布まで徒歩往復15分で観光し、そのまま徒歩で貴陽から乗ってきたマイクロバスが停まっている駐車場に向かう。
そして、マイクロバスで貴陽中心街へ戻る。 マイクロバス下車後、タクシーに乗り「火鍋の店へ」と運転手に言う。貴州では火鍋は犬肉か豚肉しかないとのことなので豚肉の火鍋店へ連れて行ってもらったが、もう時間も遅いこともあり閉店とのこと。 仕方が無く、適当な店に入り魚と鶏肉の料理を賞味。中華料理はどこに行っても美味しい。 日本では、一般的に中華料理は脂っこいと思われているが、この料理のようにとても淡白でさっぱりした料理も多く、その多彩性と美味しさでは日本料理など足元にも及ばない。 但し横浜の中華街の中華料理が本場の中華料理かというと、それにも疑問がある。
貴陽老字号魚炖土鳰

貴陽老字号魚炖土鳰

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